運命の竜巻
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りますが、しかしそれで何をしても良いという訳にはいきません。あなたが行おうとしている事は次元世界に大きな被害を招きます。よって、あなたを逮捕します!」
リンディがそう宣言し、プレシアからの通信が切れた事で管理局は時の庭園攻略メンバーを編制し始める。娘を利用するだけ利用して捨てたプレシアを許せない、などという声から、なのは、ユーノ、クロノ、アルフが突入メンバーに名乗りを上げる。魔法無しで魔導師並みに戦える恭也はなのはに着いていくようだが、はやてや月村家は魔導師相手だと戦力にならないので、当然アースラに残る事になった。そして俺とフェイトはというと、居残り組と共にアースラの個室を借りてしばらく時間をもらっていた。なにぶん色々とすっ飛ばして事実を告げられたのだから、精神的に立ち直る時間が必要なのだよ、フェイトとアリスには。
「それにしてもさっき立ち直らせたばかりなのに、また落ち込む羽目になるとは……」
「……ごめん、なさい……」
『ごめんね……フェイト……』
……さっきから霊体だがアリシアもここにいるという事実を知ったら、フェイトやプレシアはどんな気持ちになるのだろうな。
「それにしてもほんとサバタ兄ちゃんって、偶にすっごく大胆な事するんやなぁ。しばらく一緒に住んで慣れとったはずの私も流石に驚いたで」
「うん……さっきの発言は私もびっくりしたよ。『フェイトをもらう』、その言葉単体だけで聞いたらまるで、お嫁さんをもらう風にも聞こえるから」
はやてとすずかが何の気なしに指摘した言葉、それを理解してしまったフェイトは落ち込んでいた様子から途端に取り乱し始め、まるで林檎のように顔が赤くなった。
「お、おおおお、お嫁さん!? あわわわわ……!」
『なんか一発で立ち直っちゃったよ!? けど満更でもなさそうだね、フェイト』
「はぁ……フェイト?」
「お、お兄ちゃん……! ふ、ふつつかものですがよろしくお願いします!!?」
「…………」
フェイトにデコピン一発。アースラ艦内に威勢の良い音が響く。
「はぅっ!?」
『うわぁ、なんか凄く響いたけど今の音って額から鳴っても大丈夫なのかなぁ……』
「とにかく落ち着け。はやてと月村すずかも話を茶化すな」
「はい、わかりました。ってかサバタ兄ちゃんのデコピン洒落にならんくらい痛いもん、もう喰らいとうないわ。……さてと、リンディさんから事情はそれなりに聞かせてもらったで、フェイトちゃん」
「うん……はやて、黙っててごめん……」
「そやな、家主の私に黙ってたってのはやっぱり悪い事や。せやから…………今度私の言う事何でも聞いてもらうで!」
「だよね。追い出されるのは覚悟して……え?」
「いやぁ〜フェイトちゃん、素材は良い
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