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リリなのinボクらの太陽サーガ
運命の竜巻
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イトに対する冷遇の真実がわかった。そして愛情が注がれていない理由も。フェイトがクローンという事実には俺も驚いたが、正直世紀末世界の人類の絶対数が少ない事も考えれば俺はクローン技術にあまり忌避感が無い。むしろかの世界の人類を救う技術になるのではないかとも思った。ま、ここからあの世界に行けない以上どうにもならんが。

『いや、そもそもクローンと表す事すら嫌になるくらいよ。おまえはアリシアの遺伝子を持ちながら容姿以外全てが違った。出来損ないの人形のくせに生意気にも私を母と呼んだ。何度その面の皮を剥ごうと思った事か。無駄に魔法の才能があるから仕事を与えてみれば、そこのイレギュラーの手伝いが無ければまともにこなせない。けど、おまえにイラつかされるのもこれでお終い。ジュエルシードの数は完全ではないけど、アルハザードに行くのには十分よ。そしてそこでアリシアを生き返らせるわ。さようなら、人形。周りの迷惑にならない内にさっさと死んで』

「もうやめてよ!!」

「もうやめんか!!」

なのはとはやての叫びが轟く。そして母の思い出や愛情を全てを否定されたフェイトは心神喪失したかのように身体から力が抜け、俺に寄りかかっていないと立っていられない状態となってしまった。
やれやれ、これは彼女達が激するのも納得だ。それに娘のクローンが娘ではない? なるほど……子供一人分の愛しかおまえは持ち合わせていないのだな。

「プレシア、さっきの礼とやらを今払ってもらう。おまえが捨てると言うならフェイトは俺がもらう。フェイトの魔法はイモータルに通じるから、奴らとの戦いでも十分戦力になる。それに……今更4人が揃っていない八神家は違和感がある」

『ふん! 勝手にするといいわ、サバタ。その人形と共にどこへなりとも行きなさい』

「フッ……その言葉よく覚えておくのだな。今更返せと言われても返さんぞ」

「さ、サバタ兄ちゃん……」

「お、にい、ちゃん……わた、しは……」

「あたしとしてはむしろこれで良いんじゃないかな。あんなクソババアより愛情を注いでくれる兄貴の方がよっぽどマシだよ」

はやては何処か困惑気な顔を、フェイトは微弱な反応を、アルフは称賛と同意の声を俺に向ける。……少々大胆な言葉だったかもしれないが、なに、やる事は普段と何ら変わりない。
こちらはこちらで話が付くとリンディが会話の流れを継いでプレシアに尋ねた。

「ところでアルハザードに行くなどとあなたは仰いましたが、それはおとぎ話のはずでしょう? そんな所が実在すると本気で思っているのですか?」

『アルハザードは実在する。それにもし無かったとしても、それに準じた場所は少なからず存在する。そしてそこでアリシアを生き返らせてみせる!』

「そうですか……家族を失って辛い気持ちはわか
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