肝試し
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た礼もあるから少しぶっちゃけるけど、現在私には内密の任務があってここにいる事を表側に知られるわけにはいかないのよ。だからその過程で見つけて秘密裏に封印しておいたジュエルシードも当事者に渡るようにしたんだけど……」
「なるほど、あの不可解な位置に落ちていた3つのジュエルシードはおまえが封印したものだったのか。さっきの印象や見た目に似合わず相当な手練れなのだな、見直した」
「そうやって君から褒められても皮肉にしか聞こえない気が……。……って話が逸れちゃったけど、とにかくジュエルシードがある場所を教えるわね。この街にある小さな山、そのふもとにある廃病院よ」
「廃病院だと?」
「道路や流通が行き渡って海鳴大学病院の方が新しい設備を用意しやすく、通うのに坂を登ったりと立地が悪い事や真偽はわからないけど違法行為があった事もあって倒産した昔の病院よ」
「そうか。情報提供に感謝するがリーゼロッテ、こちらにも都合がある。回収しに行くのは準備をしてからだ」
「それでいいわ。変に急かして準備不足で戦う羽目になった挙句失敗して地球が壊滅しました、じゃ教えた甲斐が無いもの。例の男が現れないとも限らないし、そっちの騒動が終わらないとおちおち私も任務に集中出来ないしね」
「おまえの任務か……俺達に危害を加えないのなら、せめて成功を祈ってやろう」
「あはは……君から応援されるのは複雑な気持ちだけど、その言葉は胸に刻んでおくわ」
そう言ったリーゼロッテの顔は何故か苦虫を噛みしめたように辛そうだった。表情に出る程葛藤するような内容なのだろうか? 表側に知られるわけにはいかない、と言う程だから後ろ暗い任務なのかもな。さっきの発現は迂闊だったかもしれない。
閑話休題。
こういうシチュエーションで何かのウワサ話をしていると当事者が湧いてくるものなのだそうだが、今回の件もその通りになったらしい。さっきから……具体的にはカルボナーラが届けられてから白い魔導師こと、高町なのはがさっきから厨房近くの壁から上半身を出して覗き込み、聞き耳を立てているのがこの席から丸見えなのだからな。……というか彼女、ちゃんと隠れる気があるのだろうか?
「…………なのは……」
一方で恭也も彼女のバレバレな観察に呆れたような、それでいて微笑ましい視線を向けている。おまえ、妹が何をしていても愛でるタイプだろ。しかし……どうもこの家族の中で彼女だけ空気が違う……というより浮いている気がする。まぁどうでもいいが、話を聞かれていた事で今回のジュエルシードの回収に向かえば必ず彼女達と出くわすだろうな。フェイトがその程度で止まる訳が無い以上、バトルは避けられないか……。しかし廃病院か……ホラーに耐性が無い彼女達がパニックを起こさなければ良いが。
その後、約束通
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