会談
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を覚えた。そんな部屋の中心には先に避難させていた彼女たちが集まっていた。
「そういえば君、そろそろ元の姿に戻ってもいいんじゃないか?」
「あ、ずっとこの姿だったことを忘れていました」
“獣”とクロノのやり取りに皆が首をかしげる中、急に“獣”が光り高町なのはと同年代の淡い雰囲気の少年が現れた。
「ふぅ、この姿をなのはに見せるのは二度目だったよね?」
「……………」
恐らく本来の姿であるユーノが高町なのはに話しかけるが、当の彼女は、いや、彼女に関わりのある全員が唖然としていた。
「あ、あれ? なのは? 皆さんもどうし―――」
『ええぇえええええええええええええええええええええ!!!!????』
瞬間、彼女らの絶叫がアースラ全体を揺るがした。耳がじんわりと痛い……。
なおこの後、温泉で妹の裸を見たことなどでユーノが恭也から制裁を受けたりするのだが、それはおれの知るところではない。
おれの事は後で話すということで先に優先事項であるジュエルシードに関する一通りの説明をしてもらった。それによるとあれの発掘者はユーノ・スクライア。それで管理局へ輸送しようと護衛艦を待ってから行こうとしたものの、諸事情で護衛艦が遅れていた事から輸送船だけで出発。しかし事故によってジュエルシードが地球にばら撒かれ、回収のために単独で降りたものの、力及ばず現地の魔導師に救難信号ならぬ救難念話を放つことで偶然魔法の才能を持っていた現地の住人、高町なのはが釣れて協力を要請。彼女に魔法少女稼業を務めさせる事になったらしい。道理で初対面の時、素人の雰囲気しか感じなかったわけだ。
「なるほど……あのロストロギア、ジュエルシードを発掘したのはあなただったんですね」
「はい、それで発掘者としての責任を感じて僕が回収しようとしたのですが……」
「立派だわ」
「だけど同時に無謀でもある」
その時、「ん?」と首を傾げたアリサが挙手する。
「ちょっと待って。なんか引っかかるんだけど、その言い方ってぶっちゃけ“そちら側”の見解であって、“地球側”の意見は反映されていない気がするわ」
「うん。知らない間になのはちゃんが巻き込まれていたのは少し納得いかないけど、それはそれでしょうがないとして、もし誰も対処できる人がいなかった結果、大惨事が起きていたらと思うとゾッとするよね」
「二人の言う通りね、私たちは知らない間に時限爆弾を持たされていたようなものだもの。そう考えると依頼された護衛もしないし事故が起きてもすぐに対処してくれなかった管理局と比べて、失敗はしたけど責任を感じて来てくれたユーノ君の方がはるかにまともだと思うわ」
「結果的に俺の大事な妹を勝手に命にかかわる危険にさらした事には変
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