会談
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と知らずに戦っていた現実に恭也がやりきれない雄叫びを上げる。だが……おれは彼のおかげで敵の正体に見当が一応つき始めていた。しかし……奴は浄化されたはずだ。なぜ生きて、いや、そもそも何故ここに……? まあもし本当に奴が来ているならば、世紀末世界での借りを返す良い機会となるだろう。
『あの……そろそろお話を伺っても大丈夫でしょうか、サバタさん?』
「管理局か……一応聞いておくが、余計な強硬手段を使ったりはしないだろうな?」
『それはそちらの立場にもよるので保証はできませんが……出来れば手荒なことはお互い避けませんか?』
「……先に転送させたあいつらは無事なんだな?」
『それは保証します。こちらで丁重に扱っていますのでご安心ください』
「そうか。……恭也、おまえはどうする?」
そうして視線をうなだれている恭也に向ける。すると彼は静かに立ち上がり、周りへのプレッシャーがダダ漏れになりながらも言葉を発した。
「無論、行くさ。なのはが隠れて何をやっていたのか、この街に起きている事態とか、そしてサバタ、おまえとヴァンパイアの事もおれには知る権利がある。現に親父がヴァンパイアとなっていた以上、無関係ではいられない!」
「だそうだ。一応おれもついて行ってやるが、余計な真似はするなよ?」
『可能な限り善処します。それではアースラへ転送させていただきます』
そうしておれと恭也は転移装置によって時空管理局の戦艦アースラの内部に入った。内装の雰囲気はメカメカしいとでも言うべきで、よくあるメルヘン要素というものは欠片も見当たらなかった。ニーズホッグ辺りが狂喜しそうだ。
「……彼女たちのいる所へ案内する。ついてきてくれ」
おれ達が最初に降り立った部屋に先程あの場に現れた黒づくめの少年が道案内役として訪れる。なお、彼は一瞬おれに不機嫌な表情を向けてきたが、興味ないので無視しておく。
「クロノ……だったか。なのはには何もしていないんだな?」
「もちろんだ、と言いたいがあの後、彼女があの場に戻ろうとしたからどうにか止めはした。今は落ち着いて大人しくしてくれている。あと聞いておきたいんだが、君たちは魔導師じゃない……んだよな?」
「お前たちの使う魔法を使える者の事を言うのならおれは魔導師ではない。恭也もそうだろう?」
「ああ。そもそも魔法自体存在していると思わなかったから、こうして実際に目の当たりにして奇妙な気分になっている」
「それなのにあれだけ強いのか……どうなってるんだこの世界は……」
そうやって辟易するクロノの案内でついていった先は、艦長室とは名ばかりの似非日本庭園だった。恭也はポカンとしていたが、日本に詳しいわけではないおれもはやてのおかげで正式な方を知っているため軽く頭痛
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