会談
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に踏み込み間に入った恭也が持参した小太刀で追撃を防ぐ。
「こいつは……あの時の! なぜこんな所に!!」
恭也が叫ぶが、一方で忍は不意打ちで放たれたヴァンパイアの剣を一度弾いた先程の暗黒ショットのおかげで自分が命拾いしたことに気付いていた。
「おまえ達は下がっていろ。こいつの相手はおれの務めだ」
『サバタ!?』
そして転移したはずの彼が再び現れた事にこの場の全員が驚愕する。しかし一方でヴァンパイアは懐に所持していた鋼糸を使用して変則的な妨害攻撃を行ってきた。それを対処しながら正面から目の当たりにした恭也は愕然とする。
「この戦術は、間違いなく御神流……! 神速といい虎乱といい徹といい、なぜこいつが使えるんだ!?」
ハイレベルな近接戦闘に魔導師連中や一般人組は茫然とするか、急いで安全な場所へ離れるかしていたが、その様子を見て恭也の戦闘に加勢していたサバタは怒鳴る。
「管理局、さっさとこいつらを安全な場所へ移せ! 見殺しにする気か!!」
『ッ! 皆さん、クロノ執務官の近くに集まってください! アースラへ転移させます!』
「待って! まだお兄ちゃんとサバタさんが!」
「彼らは後だ! 今は君達だけでも転移させる!!」
「でもっ!!」
「君達ではあの速度に追いつけない! 僕も悔しいがここにいると彼らの足かせになる! 今は撤退するんだ!!」
「嫌だよ! 待って、お兄ちゃん!! サバタさん!!」
わめく高町なのはを抑えながらクロノはサバタと恭也以外の全員を上空のアースラへと運ぶ。激闘の最中、それを見届けたことでサバタと恭也は本格的に戦いに集中できるようになり、微かに笑みを浮かべる。
「恭也、そろそろおまえも本気を出さないとやられるぞ?」
「それぐらい知ってるさ、こいつはどういう訳か御神流を俺以上に使いこなしている。手加減する余裕も一切ない。確実に仕留めるぞ、サバタ!!」
「元よりそのつもりだ。これからおれはブラックホールのチャージに入る。その間攻撃をこちらに届かせるな!」
「了解だ!」
以前にも同じ構図で一度共闘した事があったためか、彼らは互いの意思を瞬時に把握し、恭也は持てる力の全てを出し切ってサバタがヴァンパイアの動きを封じ込めるブラックホールを完成させる時間を稼ぐ。サバタは事情を知らないが膝に故障がある恭也にとって、本当の意味での全力は使えないが、それでも自分より格上の相手であろうと引けを取りはしない。
「あと10秒だけ耐えろ! それで完成する!」
「このレベル相手に10秒はキツイが、やり遂げてやるさ!」
「何を言う。おまえならまだ30分以上は持ち堪えられるだろう!」
「いつの間にか過大評価されてる気がするが、悪い気はしないな
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