会談
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はいるが)常識を学びつつあった彼は、フェイトと共に“責任”の重要さを少しずつだが理解していた。そしてその“責任”を背負うと言ったのだから、管理局がその言葉を真に理解出来ているか確認したのだ。
「まさか管理外世界だから踏み倒してもいい、なんて思ってはいないな? ま、次元世界の守護者がこれ以上不信を抱かせるような規約違反をするはずもないよな?」
挑発するようにサバタが放った言葉に、リンディはつい難しい顔を浮かべる。実は彼らの年代からそういう方向の保証を追及されるとはあまり考えていなかったため、こうして言われると少し口どもってしまうのだった。管理局の管理外世界に対する偏見の現れとも言える。
「……私たち管理局は地球に対する権限を持ち合わせていません。なので、賠償金を支払う方法がありません」
「それなら私の家や月村家を介せばいいじゃない。どちらもそれなりに大きな権力を持っているから、保障代理人みたいな感じで支払えるわよ?」
「私もアリサちゃんと同じ意見かな。この前ユーノ君を預けた後に壊れた動物病院、あれってジュエルシードの暴走で壊れたんですよね? 私の家には猫がたくさんいて、あの病院も時々利用させてもらっていたので、直さないでいられると困るんです」
「……わかりました。しかし、流石に管理局もすぐに大金を用意できませんので、都合がついたら支払うということでお願いします」
「そうか。では暗黒ローンから自動的にかつ定期的に支払えるようにセッティングしておこう。もし金が用意できても払わない事が無いようにな」
「次元世界の守護者が……ローンですか……」
「ちなみにもし用意できなかったら、管理局の人間全員が“新”おしおき部屋という場所に強制的に連行されるから十分注意しておけ」
というわけで管理局は地球に対してローンを作る事になった。なお、借金を管理局がしっかり支払ったかどうかは、暗黒ローンの受付嬢のみが知る。
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