会談
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物質は魔力素を喰うから、浄化には効果が薄い。フェイトのように魔法を属性変換できるならある程度期待できるダメージは与えられるが、せいぜい棺桶に入れるまで弱らせるのが限度だな」
遠まわしに“自分たちの魔法では倒せない”と言われた事に複雑な気持ちを抱くリンディとクロノであったが、何も知らずにイモータルと相対していた場合を考えると、今この場で属性変換した魔法ならそれなりに効果があると知る事が出来た分むしろ良かったと思うべきだと強引に納得していた。なにせ噛まれたらそれだけで死にも等しいアンデッドにされるのだから。
「……という事は、もしや君がフェイト達と行動を共にしているのは、彼女たちがアンデッドにされないためなのか……?」
「いくつかある理由の一つではある。で、そのついでにそこの高町なのはもある程度面倒を見る羽目になったのだが……」
急に話の焦点が向いた事で高町なのはは「にゃっ!?」と少々テンパった声を上げる。それはそれとして恭也は自分の力で妹を守れていなかった事に内心複雑な気持ちになっていた。
そんなこんなでサバタが世紀末世界の事とアンデッド、イモータルなどの話をあらかた説明し終えた所でコホンッと咳払いをするリンディ。そうして空気を区切った彼女は管理局員としての言葉を放つ。
「これよりロストロギア、ジュエルシードの回収については時空管理局が全責任を持ちます」
『えっ!?』
突然の宣言に高町なのは及びユーノが呆けた声を出す。
「君たちは今回のことは忘れて、それぞれの世界に帰って元の生活に戻るといい。それとサバタ、君は少々複雑な立場だが次元漂流者となるから君のいた世紀末世界は……あまり行きたくないが責任をもって見つけ出すつもりだ」
「でも、そんな……」
「これは次元干渉に関わる事件だ。民間人が出る話じゃない」
「まぁ急に言われても気持ちの整理がつかないでしょう。今夜一晩ゆっくり考えて、それから改めてもう一度お話ししましょう」
熟練の交渉術を相手に何も反論できず口どもる高町なのは。だが、一方でサバタはそんな対応をしてきた管理局を嘲笑していた。
「フッハッハッハッハッハッ! おまえ達が全責任を持つだと? ならばジュエルシードの被害を受けた者に対する賠償責任もしっかり負うのだろうな?」
「それは……」
ジュエルシードによって受けた被害は原因不明という事なので、国や市から補償金は出て来そうにない。それをテレビで把握していたサバタは、時空管理局が全ての責任を負うと言った時、被害者に対して賠償金を払うように交渉するつもりだった。確かにサバタにとってこの街の人間は赤の他人で、ここに来る前の彼なら場合によっては無視していたかもしれない。しかし共に暮らしているはやての影響で地球の(一部偏って
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