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リリなのinボクらの太陽サーガ
会談
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を間違えて噛み付かれでもしたら、そいつがアンデッドにされる。それは色んな意味でマズい。

「フェイト達は先に帰れ。おれは一度戻る必要が出て来た」

「ど、どうして? せっかく逃げられたのに……まさか、例のヴァンパイア?」

「そうだ、この件はおれの果たすべき役目だからな。済まないがはやてに少し遅れると伝えておいてくれ。アルフ、フェイトを頼むぞ!」

「あいよっ! 必ず帰って来るんだよ、サバタ!」

「……気を付けて、お兄ちゃん」

多重転移で帰ったフェイト達と別れたおれは、暗黒転移を使って目標地点から少し離れた場所に身を潜める。ヤツはまだ来ていないが、空中にモニターを表示させている時空管理局と高町なのはの勢力との会話が聞こえる。

『初めまして。私は時空管理局、次元航行艦アースラの艦長、リンディ・ハラオウンです。あなた達に訊きたい事があります。どうかアースラに来てもらえないでしょうか?』

「そう言われても俺達はこの状況がさっぱりわからない。だが、なのはが関係しているとなれば話は別だ。むしろ話を聞かせてもらえるのなら好都合だな」

「そうね。いきなり巻き込まれた以上、私たちにも知る権利ぐらいはあるもの。でも時空管理局? なんて聞いた事も無い組織の戦艦に行くのは流石にごめん被るわ。だってさっき警告も無しにいきなりサバタに攻撃してたし、ホイホイついて行った所で何をされるかわかったものじゃないから」

「あれは彼が勝手に危険物を手にしようとしたからで、僕はそれを止めようとしたまでだ!」

「そうは言うけど、アイツの行動は飛んでいったあの金髪の女の子たちをあんたから守るためにとったようにも見えたわよ?」

「うん。私もちょっと羨ましいかなって思うぐらい妹思いの良いお兄さんだったように見えたね」

「確かに、サバタさんは何だかんだでフェイトちゃん達をしっかり守っていたの。それに少し前に私も危ない所を助けてもらった事もあるの」

「………僕も、彼は悪い人ではないと思います。色々大切な事を考えるきっかけもくれましたし」

「だが彼は無許可でロストロギアを―――」

『よしなさいクロノ執務官。すみませんが私たちも彼らの事を知らないので詳しく教えてもらいたいのです。なので話し合いの場を持つためにもこちらに来てくれませんか?』

「話し合いたいのならむしろそちらから来てもらいたいわね。なぜわざわざそちらの拠点に赴く必要が―――」

―――ある、と言おうとした月村忍の傍を、突如黒い弾丸が通り過ぎた。一瞬の事で動けなかった忍が恐る恐る振り返ると……。

「ウグワァアアアア!!」

初日に遭遇したヴァンパイアが叫びながら小太刀を再度振りかぶっていた。あまりに突然の襲撃に流石の彼女も動けなかったものの、瞬時
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