激突
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が鳴った気がした。……電柱の裏から。
「どどどどどどうしよう!? こ、この場合は掟とかしきたりとかどうすればぁ〜!?」
「って、すずかぁ!? なんで……というかいつの間にそこにいたのよ!?」
『お兄ちゃん、あの子ともぶっちゃけ知り合いだったりする?』
[残念ながら、な。もう放っといて帰っていいか]
『なんかこれ放置したらしたで後々ややこしくなりそうだけど?』
[既に十分ややこしくなっている。この前ケーキを買いに行ったときに殺気を放ってきた店員も関係者だ]
『だからあんな怖い眼してたんだ……あの時怖くてお兄ちゃんの中に隠れてたのに寒気を感じたもの……ブルブル』
恭也のプレッシャーを思い出して震えているアリスを眺めていると、ガシッと何者かがおれの肩を掴んだ。
「ようやく……ようやく見つけたわよ!! サバタ!!」
こめかみに血管が浮かんでいる月村忍が、物凄く引き攣った笑顔でこちらを見つめてくる。……別におまえ達と仲違いしたつもりはないのだが?
「もしもし恭也? すぐ来て、以上!! ノエル! ファリン! 絶対に逃がしちゃ駄目よ!!」
「了解しました。すみませんがご同行願います」
「あ、あの〜、もしかしてこの後予定とか待ち合わせとかあったりはしませんよね?」
おれを離さない様にしようと二人の使用人がそう言うが、どう答えようとこの先の彼女達の行動は変わらない気がした。
「見つけたぞサバタぁぁぁーーー!!!」
しかもいきなり上空からついさっきケータイで呼ばれた恭也がそう叫びながら降ってきた。あそこまで飛ぶ足場になるような場所が無いのにコレ、というあまりに衝撃的な登場の仕方に周りの人間が全員唖然とする。
「恭也……いくら派手だからと言っても上からってのはナイと思うぞ? 好きな女性の前だからカッコつけたいのはわかるが……」
「ちょっと待て!? 俺はカッコつけているわけじゃない! それに何故サバタがツッコミを入れてくる!?」
「おれと恭也以外の全員がフリーズしてしまっているのでな。仕方なしにその役目を負ったのだ」
何はともあれ、偶然にもこの場に初日の面子が勢ぞろいしたのだった。このままの流れだと夜の一族の件について色々話さねばならないのだろうな、イモータルを探す時間が取られるな、などと思っていたのだが幸か不幸か、この日の偶然は更にもう一つ重なってしまった。
――――キンッ!!
「な!?」
「これは……!?」
突然周りが色素の暗い世界になった事で魔法の事を知らない彼女達は動揺する。修羅場をそれなりに潜り抜けているはずの恭也でさえ、見たことも無い現象に焦りを隠せないでいた。
『ジュエルシードが発動した! 結界はフェイトが被害が出る超ギ
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