第1話Bパート『負け犬にウイルス』
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以上です。今述べた情報はセンタービルのインフォメーション、聖魔杯公式Webでも確認できます。
第三新東京市ローカルTVとラジオでは公式番組“今日の聖魔杯”を放送予定ですのでぜひ視聴ください。
…さあ、まもなく日付が変わり、聖魔杯が開幕します。』
5!、4!、3!、2!、1!、…
スピーカーから流れるカウントダウンに参加者の唱和が被さって。
『聖魔杯、開幕です!』
セレモニー開始以上の規模で花火が打ち上げられ、拍手と歓声が上がる。
和やかなムードに包まれ、セレモニー会場に設置されたテントでは飲食物が提供されはじめる。
さらにサプライズのビンゴ大会が始まる。
大会はこれから長い戦いとなるだろう。とりあえず、今は楽しむべきということだろうか。
しかし。
会場の一角に大会スタッフ達が集まって、何やら話しあっている姿があった。
かなり切羽詰った様子に見える。
そして、スタッフの一人が司会に近づき何やら耳打ちする。
『えー、申し訳ありません。ビンゴ大会を中断して、急遽連絡事項が発生しました。』
『政府筋から、日本付近に巨大な生命体が接近中との情報が届いています。
国連軍はこれを“使徒”と呼称しているそうですが、その進行先がまさにここ、第三新東京市であるとのことです』
巨大な生命体。…つまり、怪獣みたいなものだろうか。
『大会本部はこの状況に対し、小大会の開始を宣言します。』
小大会とは、大会本部または聖魔杯参加者によって主催されるもので、聖魔杯参加者から希望者のみが参加する。
小大会ごとに特殊ルールが設定され、勿論敗者になれば大会自体でも敗北になるが、
一気に勝ち星を稼げる機会にもなるし、規模によっては大会本部からボーナスの類の支給が検討されるとのことだ。
『小大会の目標は、“使徒”の脅威から“生き残れ。”
不参加の方は、どうぞこの都市内に設置されたシェルターに避難してください。
第三新東京市の外への退避は基本許されず、失格となりますのでご注意を』
『小大会参加者には賞金とし1人当たり10万チケットが支給されます。
また、見事“使徒”の撃退に成功したペアにはさらに10勝分の勝ち星が贈呈されます』
腕に自身のある参加者は奮って参加をとのことだが。
そもそも、“使徒”とやらの情報が少ない。
姿を確認して無理と判断すれば、諦めてシェルターへ退避という手段もあるか…?
『第三新東京市への到達予測は明日の午後とのことですから、時間は十分にあります
参加の検討をお願いします』
結局、夜明けまで参加者同士の勝負は行われなかった。
皆、未知の“使徒”なる脅威に対しどうするのか?他の参加者の動向を探り合っ
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