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戦闘城塞エヴァンゲリオン
第1話Bパート『負け犬にウイルス』
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で姿を現して、余計なトラブルを起こす必要はあるまい。

「窓口の駅員、不審そうだったのですよー」
窓口で一悶着あったのは、まあどうでも良い、ことだ。
見た目でどれだけ怪しまれようと、公的な身分証がある以上結局は通ったのだから。

ところで、さっきからウィル子はモニタ内にウィンドウを作ってその中に納まっている。
さらに、声にをわずかに電子的なノイズを被せている。
ネットを介したテレビ電話を装っているのだろう。器用なことだ。


「どこの受付に行きます?全体的に第三新東京市の外縁部に散らされているようですが。
移動経路上では箱根湯本?とかいう駅近くがヒットしますねー。
あと、市街地中心――センタービル、という所にもあるようです。
こっちなら目的駅の最寄ですねー。もっとも大会本部を兼ねるそうですから
混んでる可能性もありますが」

日の高い内には着く。センタービルとやらでもいいだろう。
そもそも、なぜそんなに外縁部に多くあるのか。外から集まった人間にとっては
特急車両の停まるような中央駅付近の方が便利だろうに。


「飽くまでアングラなネット情報ではありますが、どうも、『付帯事項』の絡みのようですねー。」

『武器・防具・その他のアイテムの持ち込みは自由』というやつだ。
そうはいっても、日本国は法治国家であり、また銃やら刃物の所持に関してはそこそこ厳しい。

大会本部がそれらの持ち込みを認めたとしても、未来の首都との触れ込みの都市においては
受付を済ませる前に銃刀法違反でしょっ引かれる恐れがあるらしい。

規制の薄い場所で受付を済ませることで、市内で通用する
銃の所持ライセンスのようなものが発行される仕組みだという。

なるほど。とは思うが、それだけ武器の持込みが多いということでもあるのか。
…本当に、そういう大会。なのだな。あまりの前途多難さに眩暈を感じる。


元の切符よりはグレードの下がる車両のはずだが、座席はふかふかで眠気を誘う。
普段の睡眠時間は多いほうではないが、そもそもの摂取カロリーが不足しているのだろう。
少し遠出しただけで体は休息を求める。

「着いたら声をかけるので、マスターは寝ててもいいのですよー」

否、それは。流石にそこまで甘えるのはどうだろう。しかし…


  ◇  ◇  4  ◇  ◇


不覚にも寝入っていたらしく、気がついたら
すでに第三新東京市に到着していた。

列車を降り、改札をでる。
すぅっと目立たないようにウィル子が姿が現す。手には地図らしき紙切れを握っていた。
はじめてきた街で、土地勘は一切無いので。あらかじめ車内WiFiサービス経由でダウンロードしておいたデータらしい。

「マスター、センタービルはこっちの方
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