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戦闘城塞エヴァンゲリオン
第1話Bパート『負け犬にウイルス』
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さまざまなメディアでみられ大きな話題も呼んだ。
それは、次のような内容で――

  ***参加者募集***
  大会名:『聖魔杯』
  会場  :第三新東京市 市内全域
  優勝賞品:『聖魔王』の称号
  副賞  :聖魔杯
  大会期間:優勝者が決定するまで
  優勝資格:勝利し続けること
  勝負方法:問わず
  **********

なにより、『参加資格』が
『人間と、自立した意思を持つ人間以外の者の、ペア』という現実離れした内容。
広告主が不明ということもあり、ゲーム会社の度を越した悪ふざけCMと判断されている。

ともかく、今の彼には一切関係のない話。


店員の視線が痛くならないうちに、そそくさと店を出た。

来た道と別ルートでアパートに戻る。
同じ道を何度も通ると、不審者として通報されかねない。いやな学習結果だった。

ふと、違和感を感じて目を向けた先。
ゴミ集積場に1台のノートパソコンが転がっていた。

何の気なしに近づいてみる。

ビニールの緩衝材にくるまれた、やや旧式だが
見た目上大きな傷は見当たらない。
付属のケーブル類が一緒に収まっている。
――箱・保証書は無いが。

売ったらわずかなりとて金になるかと、
周囲に人の目が無いことを確認してから
手を、伸ばした。

ぞくり、と常にはない寒気を感じた。
まだ3月、風邪でもひいたのかもしれない。

帰って布団に包まるか…いや、
悪性の風邪にやられて病死してしまうというのも、楽な死に方かもしれない。

彼は、拾ったパソコンを抱えて足早に部屋に戻った。


  ◇  ◇  2  ◇  ◇


部屋の片隅にノートパソコンを放置して、敷きっぱなしの布団に包まる。
パソコンの買取をやっている店はそこそこの距離があるし、
今はもう彼が外出しない時間帯に差しかかっている。
室内で息を潜めてその時間を過ごす。それだけだ。


「いや。何故、寝るですか!?」
目を瞑った彼の耳に飛び込んできたのは、耳慣れない少女の声。

頭まで被っていた布団を剥ぐってみると、目の前に少女が立っていた。
…いや、浮いていた。

まるで舞台衣装のようなドレス。アイドルがライブ中の格好のまま外に飛び出したような。
場違い。あるいは勘違い。という言葉しか浮かばない。

「せっかくノーパソ拾っておきながら放置ってっ。やるべきことはいっぱいあるのですよー!!」
口を挟む暇も無く捲くし立てられる。

「まずは充電、バッテリーがあったまったところでおもむろに電源オン。
前の持ち主の個人データを漁るとか、ムフフなファイルを開くとか、
削除したぐらいで消えたと勘違いするなよ、ふははっHDDからサルベージだ−
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