衝突
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! はっきり言って幻滅したぞ!」
「え、どうしてですか!?」
「わからないなら自分で考えろ、“獣”。次に会うまでに答えがわかれば、ちゃんと名前で呼んでやろう。要するに宿題だ」
「本当ですか!?」
「ああ。もっとも、理解したらそれどころではなくなるかもしれんが」
動物の姿をしているせいでユーノの年代がわからないが、声の質から恐らく高町なのはとほぼ同年代だと推測できる。そんな彼が事の次第を把握したとき、果たして冷静でいられるのやら。そもそも答えにたどり着けるのかどうか、お手並み拝見と行こうか。
「お〜い! お兄ちゃん、帰るよ!」
「わかってる。……ヒントは既に十分与えた、あとは自力でたどり着け。じゃあな」
「…………」
そう言い残し、おれは暗黒転移で、フェイト達は転移魔法でこの場から去った。そうそう、帰路についている途中にこれを言っておく。
「次元震の件ははやてにありのまま伝えるぞ? あの規模だと現実世界にも影響があった可能性がある」
「げっ!? 勘弁しておくれよサバタぁ〜!!」
「今度はどれだけ説教されるんだろう………怖いなぁ……」
以前神社でされたはやての説教が身に染みたのか、二人は涙目で顔を青ざめていた。結論から言うと、おれが報告してから3時間、八神家では目を光らせる狸のオーラが立ち上るのだった。ちなみにその傍らでおれは日曜大工をしていた。……意外か? 必要に駆られたのだから仕方がないだろう。
それにしても……以前アルフから聞いた時空管理局だが、流石に今回の次元震は感知したに違いない。もしここに来る途中なら、恐らく到着するなり現地の人間にすぐ接触を図って来るだろう。そうなったら少し動きづらくなるが……なに、気にする事は無い。
「ねぇお兄ちゃん、今日はちょっと付き合ってほしい所があるんだけど……」
翌日の朝食後、フェイトが何やら話を切り出してきた。
「……どこへ?」
「私の母さんの住んでいる所。名前は時の庭園」
「なんだ、そういうことか。これまで疑問に思っていたのだが、ジュエルシードを必要としているのは実はおまえの母で、今日報告に行くから同行して欲しい訳か」
「うん。そうなるんだけど……ダメ、かなぁ?」
アルフが隣で渋面を浮かべる中、フェイトの頼みを聞いてサバタは考えた。ジュエルシードをフェイトに集めさせている彼女の母親には訊きたい事がある。娘に危ない橋を渡らせてまで集める理由や、フェイトが愛に飢えている理由など。それを知るまたとない良い機会と判断した。
「いいだろう」
「ありがとう。それじゃあ今回は私の転移魔法に入ってくれる? 暗黒転移じゃ多分座標がわからないと思うから」
「そうだな。次
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