憑依
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かフェイトの方は少し寝付きが悪そうだった。ご愁傷様ってか?
そんな事があった翌日の現在、日帰り旅行だったためおれ達は来た時にも利用した観光バスに乗って帰っていたのだった。なお、放置しておくとはやてが心配するため、右腕には火傷を覆う包帯がしっかり巻いてある。痛みは一応治まっているため、日常生活に支障は無いのだが今後の戦いの最中に影響が出ないとも限らない。しばらくの間慎重に行動しよう。
ちなみに街中で以前神社で会った巫女と偶然再会したのだが、「何か新しいのが憑りついてる!?」とアリスの方を見て驚いていた。彼女は霊力のある巫女だからアリスが見えるらしいが、こいつは自分が拾ったと伝えると、「幽霊って拾うものだっけ……?」と戸惑った目で見てきた。
『お兄ちゃん曰く、今の私は魂が欠けてる状態だから成仏する前に消えちゃうという事で憑りつかせてもらってるんだ』
「そういう訳だからおまえが退魔の術を使えたとしても、こいつは祓わなくていい」
「ま、まあ……お互い納得の上なら別にいいんだけど……すごく珍しいやり方の鎮魂だよね……」
なお、前回焼け焦げたお守りのリベンジだが、あの後彼女が改めて精魂込めて作りあげ、いつでも渡せるように持参していた改良版で勝負してきた。一応運気改善に特化させた事で幽霊のアリスには影響がないようなので、言われるままおれが持った瞬間、なんとお守りがボンッと爆散した。
「そんなぁ、まさかの瞬殺だなんて……自信作のお守りがぁ〜……!」
この様子だとまたリベンジしに来るだろうな。ま、彼女の次の自信作に期待するか。
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