交差
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の知らない事情があるらしいすずかちゃんは頬をかいて困惑混じりにため息を吐きました。
ちなみにそのあとやった卓球の戦績はトップがすずかちゃんで、私はビリでした。はぁ……運動……やっぱり苦手なの。
月明かりが綺麗な夜、そろそろ寝ようかと思っていた10時ごろ、私は大きな魔力の波動を感じました。
[なのは、ジュエルシードの反応だ!]
ちょ、ちょっと待ってユーノ君! まだ眠くてフラフラなの〜!
浴衣だと動き辛いからえっちらおっちら私服に着替えて、皆にバレないように忍び足で部屋を出てから急いで発動地点に駆け出すと、さっき会ったオレンジ髪の女の人……アルフさんと、この前私を落とした金髪の女の子が待ち構えていました。その余裕のある様子から私が来る前にジュエルシードを封印したみたいです。遅刻した点では私のミスですね……。
「忠告したはずだよ? 来たらガブッといくって」
「君達はジュエルシードを手に入れてどうする気なんだ!?」
「答える義理は無いね。それに、調子に乗ってる子はあたしの牙で噛み千切ってやるよ!」
そう言うと彼女は立ち上がって、人間から狼の姿に変わりました。何気にこういう変身は初めて見たので驚きました。
「やっぱりあいつ、あの子の使い魔だ」
「使い魔?」
「そうさ、あたしは主の魔力で生きる代わりに全身全霊を以てあらゆる障害から守る存在さ」
「でも最近怠けてるよね?」
「って、うぉ〜い!? そ、そんな事ないよ!?」
ぐりんっと振り向いて後ろのあの子に必死の形相で叫ぶアルフさん。だけどその背中からおびただしい汗が出ているのは気のせいじゃないみたいです。
「じゃあこの前冷蔵庫に置いといた私のプリンを勝手に食べてたのは?」
「ナ、ナンノコトダカワカラナイヨー」
「そう。ま、どうせまた買えばいいだけだよね。………期間限定の特別製プリンだったからもう売ってないけど……………ぐすん」
「うわぁー!? ごめんなさぁ〜い!!」
「え、えっと…………どんまいなの」
なんだか内輪もめがあったみたいだけど、無事(?)に済んで良かったです。でも、これだけアットホームなら私とも少しでいいからお話してほしいです。
「………はっ! そ、それよりジュエルシードを渡すんだ! それは君たちが手に入れていいようなものじゃないんだ!」
妙な空気の中、いち早く正気に返ったユーノ君が要求したけど、二人はそれを一蹴していきなり襲い掛かってきました。咄嗟にユーノ君は先鋒の狼さんに飛びかかり、転移魔法で飛んでいったので私はすごい練度を以て攻撃してくる女の子と交戦することになりました。
「良い使い魔を持ってるね」
「ユーノ君は使い魔じゃないよ。私の大切
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