交差
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んですよ!? サバタさん!」
「にゃっ!? 二人とも、サバタさんを知ってるの!?」
「知ってるというか、まあぶっちゃけて言うなら私たちの命の恩人なのよ」
「詳しい事情は話せないけど、本当に危ない所だったんだ。サバタさんが来てくれなければ今頃どうなってたか……」
「そ、そうだったんだ……」
「ところでなのはの方こそ、どうやってサバタと知り合ったわけ?」
「うにゃ!? え、ええと……た、多分、二人と似たような感じだと思うな〜にゃはは……」
言えない……ジュエルシードの発動時に会ってたなんて……。だってその事を話したら必然的に魔法の事も話さないといけないから……。
「お? なんやサバタ兄ちゃん、この子達に何かやらかしとったんか?」
「その言い方は誤解を招きそうだが、単純にこいつらと少し縁があっただけだ。それよりも……おいアルフ。なに子供に絡んでるんだ、大人げない」
「だ、だって〜、今の内に釘を刺しておけばもう邪魔してこなくなると思ってさ〜!」
「お節介を焼くのも結構だが、問題を起こされると面倒だ。それに……」
こちらを一瞥したサバタさんは軽くため息をついて次の句を告げる。
「このままだと本当に厄介な問題が起きそうだ、さっさと戻るぞ」
「あ、ちょ、ちょっと!? わ、わかったから! ちゃんと歩くから引きずらないで〜!? わ、わあああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜………!!!? [こ、今度来たらガブッと行くからね!? しっかり覚えておくんだよ〜!!]」
私が二人と話し合っている間に、サバタさんは涙目で言い訳し続けている彼女の後ろ首をつかんで引っ張って行っちゃいました。その様子にサバタさんの背中の子も爆笑していて、私もなんだかドナドナの曲が頭に浮かびました。なんか去り際に念話で脅してきたけど、ずるずると連れて行かれてる間の抜けた姿だったから威圧感が全然ありませんでした……。大丈夫なのかなぁ?
「あぁ、行っちゃった。でもまさかこんな所で見つけるなんてねぇ……」
「どうしよう……これ、お姉ちゃんに伝えるべきなのかな……?」
「う〜ん……とりあえず、卓球する?」
サバタさんがいなくなった通路の方を見ながら、私は魔法の事をバラされなくて内心ほっとし、このまま言及される流れにならないように本来の目的だった卓球の話を持ち出しました。
「はぁ……そうね、今はどちらにも都合があるし、アイツの事はまたの機会ということに決めとくわ」
「私としては本当は放置するわけにはいかないんだけど……あの女の人もさり気なく連れて行ってくれたし、例の件は次に会った時にすればいいかな」
私の提案に了承したアリサちゃんは軽く息を吐いて気合が入っているのを示したいのかシャドーボクシングを始め、私
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