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リリなのinボクらの太陽サーガ
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んな風にかい? かぷっ」

「ちょ、あ、アルフ……くすぐったいよ……! ふぁん!」

「ふおぉ〜!! 棚ボタで眼福やぁ〜!! 早く……早くカメラを用意せなッ!!」

「……………駄目だこいつら、早くなんとかしないと」








「そういえば魔法で思い出したんだが、この家に来た時にはやての部屋から何か妙な魔力の流れが感じたが、はやては何か思い当たることはないか?」

「あ、多分やけど……」

はやては自室に一旦入ると、膝に一冊の本を乗せて戻ってきた。いかにも曰くがありそうな鎖に巻かれて仰々しい雰囲気をまとっている十字の印がついている本から、おれは暗黒に染まった波動を感じた。フェイトとアルフも何か禍々しい気配を感じたのか、軽く身震いしていた。

「この本な、私が物心ついた時からそばにあったんやけど、鎖が巻かれてて読めへんし、見た目がこうイカツイから捨てるわけにもいかんくて、本棚にずっと置いといたんや。それで……これってもしかして魔法に関係しとるんか?」

「ビンゴ……魔力の流れは間違いなくソレから匂うよ」

「だけどまだ起動していないのかな? デバイスには見えないから実はロストロギアなのかもしれないけど、解析できる機材がないから調べられないや」

「そっか〜。でもま、私にいつか覚醒イベントが来るかもしれへんのやな! 先にイベントがあるって気づくのも珍しい気がするけど、なんや楽しみになってきたで!」

魔法の存在を知ってから希望が出たのかはやては、明るい笑顔でいつか訪れるその時に思いをはせていた。元気になったはやてはフェイトとアルフを連れて一緒に浴室に向かい、おれは彼女の代わりにこの本を本棚に戻した。

「………」

はやての部屋を出る際、ふと振り返って本を再び見る。
威風が漂うその本は重厚な存在感を表しながら、静かに目覚めの時を待っていた。はやての境遇も考えるとあまり縁起の良い品物では無さそうだが、それは本から発せられている絶対存在に匹敵するレベルの大きなプレッシャーが原因かもしれない。フェイトとアルフは気づいていなかったから、恐らく月下美人のおれしか感知していないのだろう。まだ起動していない今は手が出せないが……タイミングがあれば暗黒チャージでこの本の闇を吸い取れるやもしれん。それがどんな結果をまねくかは知らないが、少なくともこの“闇の書”をそのままにしておくよりはマシなはずだ。

「……問題はそのタイミングか。おれが傍にいる時であれば良いが……」

ともかく現状では何も出来ないため、この本に関して今は放置しておくのが吉だな。

一階のベランダに戻って空を見上げると、今日は三日月だった。この家の塀の上から猫が見ている中、わずかに降り注ぐ光を浴びて恐らく世紀末世界の月に残してき
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