相談
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きた」
「世紀末世界って、なんや危険そうな香りがプンプンするなぁ。そこは次元世界の一つなんか?」
「正確には不明だが、次元世界に同じ地球と呼ばれる世界は無いと以前アルフから聞いたから、おそらく違うだろう。第一こっちの世界に時空管理局なんて名前は一切存在しない」
そして、その世界にはびこる生と死の輪廻から外れた存在、アンデッド。まだこの世界では大規模な吸血変異は起きていないが、どういうわけか世紀末世界と同じようにイモータルが存在している以上、放っておけばいずれおれのいた世紀末世界のように荒廃してしまう可能性を孕んでいる。もしそうなっても彼女たちが生きられるように、奴らに対して気を付けるべきことをしっかり伝えておく必要がある。
たとえ、真実を知ることでおれが嫌われようともな。
「諸々の説明は追々するが、今はイモータルの特徴をあげておく。まず奴らは強力な暗黒物質を体内に宿しており、一時的に倒した所で時間が経てば復活する。ゆえにイモータルを倒し切るには奴らの核となっている暗黒物質を焼却するしかない。そのためには太陽の光を増幅させるパイルドライバーが必要不可欠なのだが……この世界には恐らく無いから、要するにイモータルを現時点で倒すのは不可能だ」
「え〜……じゃあもし遭遇したらどないすればええの?」
「なりふり構わず一目散に逃げろ。奴らに吸血されるなどをして暗黒物質を注入されると、生きることも死ぬことも許されないアンデッドにされてしまうからな。アンデッドは理性を失い、血を求めてさまよう屍として動く存在だ。そして暗黒物質を宿す事になるから太陽の光で身が焼かれるようになる。少しは耐性のあるアンデッドやイモータルもいるが、基本的に太陽が弱い性質に変わりない。次に暗黒物質ダークマターについてだが、これが吸血変異(アンデッド化)の原因であり、同時に宇宙を構成する物質でもある。あまり知られていないがイモータルは宇宙を渡ってやって来ている奴もいるから、ヴァンパイアは宇宙でも活動できる」
「まさかの吸血鬼=宇宙人説かいな! UMAもびっくりや!」
すると、おれはある意味UFOにキャトルミューティレーションされた人間か? ……宇宙へ飛べた暗黒城も立ち位置を考えてみればそんなものか。
「ただ、戦うにしても太陽の力が加わっていない攻撃だと大してダメージが通らない。フェイト達が使う魔法も属性変換しなければ相殺されてまともに効果が出ないだろうな。物理攻撃を当てられる近接戦を挑むのも構わないが、吸血される危険性を考えるとあまり得策とも言えない。せめて太陽仔か月光仔の血が流れていれば話は別なんだが……」
「太陽仔に月光仔? それって何だい?」
「簡単に言えば血統だ。一族とも表せるが太陽仔は太陽の力を自在に扱えて、吸血変異にそれな
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