相談
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ェイト、そう怯えずとも呼びたいのなら呼べばいい。何より暫定的だが兄妹扱いなんだから、むしろその方が自然かもしれない」
「あ……ホントだね。じゃ、じゃあ呼ぶよ! お……おにい……!」
「フェイト、がんばれ!」
「お……お……おに、お兄……ちゃん……! ……は、はぅ〜!」
「ヤバい! ヤバすぎるよ今のフェイト! 可愛すぎて天下が取れるよ! あ、鼻血が……!!」
「自重しろよ、アルフ……」
うっかり狼の姿に戻ったアルフの顔に真っ赤な花が咲き乱れるのを、憐憫のこもった表情を向けて呆れた。なお、フェイトは恥ずかしかったのか、2階の部屋に駆け込んで布団に顔を突っ込んで身悶えていたらしい。あいつは小動物か?
ガチャ。
「い……今、アルフ姉ちゃんが犬になった……やと!?」
「犬じゃなくて狼だよ! って……し、しまった! はやてに見られちゃったよ!?」
「出かけるたびに変身していたのだから、遠からずバレていたと思うが……」
「変身やと!? ってことは今のはもしかして……ほんまに魔法なんか!? 二人とも、詳しく聞かせてぇな!!」
「……アルフ、フェイトを呼んできてくれ。あいつの方が魔法について詳しいから説明役に適任だ」
「さっきのやり取りの後ですぐ呼び戻すってのもアレだけどしょうがないね。ま、この方がフェイトも気が楽になるかな?」
というわけでアルフに呼ばれて居間にとんぼ返りしてきたフェイトを交え、おれ達ははやてに魔法という代物について実物を見せたりしながら説明した。今更だがこちら側の魔法使いこと魔導師は世紀末世界の魔女とは違い、人々に受け入れられる存在なのだな。同じ異能の力でも、こうも扱いが異なると少々複雑な気分になる。
あと、終始はやては目を輝かせて話を一言一句聞き逃さないよう集中しており、前に薦められて読んだ小説や物語に出てくる、巻き込まれ系主人公みたいな気持ちを味わっているだろう彼女は年相応の少女らしい表情を見せていた。この年頃の少女は非日常に憧れるものだそうだが、果たして命の危機を常に感じる日々に何を期待しているのやら。日常を願いながら非日常に思いを馳せる……どの世界でも人間の思考には矛盾したものがあるな。
「この地球の他にある世界、次元世界じゃ魔法技術っちゅうのは割とポピュラーなものなんやな。しかも魔法という神秘的な名前とは裏腹に科学寄りやし、ポッター的なのをイメージしてたからちょっとばかし複雑な気分や」
「えっと……それで魔法を使うためにはリンカーコアって言う魔導師に必要な器官があるんだけど、はやてにもリンカーコアがあるか調べてみるよ」
「お願いするで。それにしても私にもリンカーコアっちゅうのがあったら、フェイトちゃんみたいに魔法が使えるんかなぁ?」
「個
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