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鈴仙の生活日記
鈴仙の生活日記 9ページ目

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「そっちは終わったか〜?」

「終わりましたよ〜」

襲撃を受けた次の日。
人里すっかり修復され、人々も何もなかったように過ごしていた。
このまま平和な日々が続けばいい。
魔理沙さんを助けて…椛さんや文さん…妖夢を助けて…平和な日々が続けば…
これ以上何もなければ…
そんな願いも虚しく…

「鈴仙っ!大変だよ!」

てゐがすごいスピードで走ってくるのが見えた。

「てゐ?どうしたの」

「姫様が…姫様が……!」

「姫様が…?どうかしたの……?」

「よく分かんないんだけど…文と妖夢が来て…重症なの!とにかく早く来て…」

そこまで言って、てゐは意識を失った。
急いでてゐを抱きかかえると、背中には多数の傷があった。

「ッ――てゐ……姫様……」

私は走った。

永遠亭に着くとそこには交戦の跡。
それと師匠が立っていた。

「師匠…!?師匠!大丈夫ですか!?」

「私が未熟なばかりに…輝夜が……」

私は姫様のいる部屋へと急いだ。
部屋に入るとそこには、体中傷だらけで横になっている姫様の姿。
息はあるようだけれど、見たくもないような多数の傷……

「姫……様……」

私はそこに立ち尽くした。
残るものを作る……それで何がしたいのか。
残るものを作る……その間にこういうふうに姫様達が…
結局私は何がしたかったの?
みんなの役に立てたの?
なんで……どうして……

「私は……一人じゃ何もできないのか……」

鈴仙はしばらくその場から動くことができなかった。



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