暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第六章 颶風の巫女
第9話 激突する力〜空中戦〜
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上空に浮かぶ″それ″は〈アルバテル〉よりは小さいが、それでもかなり大きい。キリンとシカのような大きさの差はあるが、プラズマにそれは関係ない。

そのプラズマは周りの風を切るように、でもゆっくりと反時計回りに渦巻いている。



ベクトル操作。

風の向きを操り、モノにする能力。

プラズマとて、例外ではない。

一方「面倒くせェ……さっさと終わらせるかァ……」

佐天「だ、大丈夫……ですかね?」

一方「あァ?」

佐天「いや、艦が壊れないのかなぁって……」

一方「どォせ随意領域を張ってンだろ。気にすることでもねェよ」

佐天「あ、そっか」

一方「フン」

佐天が納得したと同時に右手を真上から空を切るように振り下ろす。

その刹那


プラズマが〈アルバテル〉めがけて凄まじいスピードで降下し始めた。



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直後、

耳が痛むような爆発音があった。

『……っ!!?』

〈アルバテル〉では異常を知らせるベルが艦橋の中を轟かせた。

「か、艦体上部で異常発生!」

「随意領域機能停止!その他の機能も異常が見られます!」

パディ「………!」

腕が、震え始めた。

それは怒りからか、それとも艦体が揺れているからかは区別がつかない。

「か、艦体の制御ができません!このままじゃ或美島に……!」

パディントンは目の前にある机に、拳を叩きつけた。

パディ「……くそッ!!」


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凄まじい爆発音と同時に〈アルバテル〉の上部が煙を上げて降下していくのを、〈フラクシナス〉一行は見届けていた。

『……っ!?』

また彼らも、その光景には驚かされていた。

目の前に凄まじい烈風がしていたかと思えばプラズマが生成されて、そらが敵艦、〈アルバテル〉へと突っ込むのだから。

神無月「流石ですね〜」

艦橋にいる人たちの中で、唯一といっていいほど、落ち着いてその全ての一旦を見届けていた。

時が止まったように皆が何も言えなくなった。

その時、



後ろの自動ドアが突如開かれた。



誰かが入ってきたのか?と思ったが、この状況でこの艦橋に足を踏み入れる人物と言えば、あの人たちしかいない。



一方「ちっとやりすぎたかァ?」

佐天「さすがにプラズマをぶっ放すのはどうかと思いますけど……」



一方通行と佐天涙子だ。


神無月「お疲れ様です」

一方「どォも」

神無月「あなた達なら、もう少し本気を出せたでしょう?」

何も
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