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とある3人のデート・ア・ライブ
第六章 颶風の巫女
第9話 激突する力〜空中戦〜
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一人の少女と天使のような翼を携えた少年が浮遊している光景だった。





何となく、分かった。

彼らが、何者なのか。

パディ「学園都市からの……刺客か!?」


ーーーー
ーーー
ーー



なぜこんな乱気流……そして暴風が起こっているのに気象庁は何一つとしてそんな情報を提供してこないのか。

でも、彼らは少し勘違いしていた。

この乱気流は、



ある一定の区間にのみ発生していることを。



その区間の中心が、



〈アルバテル〉だということも。




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ーーー
ーー



神無月「さすがですね」

乱気流の外にいる〈フラクシナス〉は一切の被害を受けていなかった。

今、モニタでは普通ではあり得ない光景が広がっている。

それは風が中へと中へと渦巻いて行き、形を円錐型へと変えていく。それは雲と平行に浮かぶ巨大な赤コーンに見えた。

神無月「う〜ん……倒しがいが無いのが少し残念ですが、同時に彼らの素晴らしき能力を拝見できるのならば、それもいい……!」

身体をクネクネさせながら自分の身体を抱く。ハッキリ言って変態にしか見えない。

クルー達がため息を一つつきながらモニタに目を通した瞬間、



一つの光があった。


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ーーー
ーー



〈アルバテル〉の僅か数十メートル上空である変化が起こっていた。

〈アルバテル〉艦橋内の人物がその変化に気づいたのは、とてもささいなことだった。



やけに明るい、と。



勘違いかもしれなかったが、少し気になったモニタを空を映している画面に変える。


そこに映るのは凄まじい乱気流ーー



ーーの、はずだった。




そして、思った。

あれは何だ?と。

「か、艦長!!」

パディ「何だ!?」

思わずパディントンに声を掛けたがどうやら今の状況にかなりイラついているらしい彼はこちらを睨めつけていた。

「こ、これを見てください!」

圧力に押されそうになりそうだったが何とか堪える。

そして艦橋の人間が一番大きなモニタへと注目する。

それは二人の少年と少女が映る光景ーーー



ーーーではなかった。



パディ「………!?」

もう、声も出なかった。口を小さく開けてポカンとしている。

誰が予想できただろうか。

存在は知っているが実際見るのは初めてだったが、何となく分かる。

あれが、









高電離気体ーーープラズマだと。



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