21木場至る
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霊魂の少女の1人が微笑みながら、木場に何かを伝える
「・・・〈自分達の事はもういいわ。キミだけでも生きて〉。彼女らはそう言ったのです」
霊魂の言葉が伝わったのか、木場の目から涙が溢れてくる
魂の少年少女達が口をリズミカルに同調させる。
「―――――聖歌」
アーシアが呟く。そう、彼らは聖歌を歌っている
木場も涙を溢れさせながら聖歌を口ずさみ出した。
少年少女達の魂が青白く輝き、木場を中心に眩しくなっていく
『僕らは1人ではダメだった――』
『私達は聖剣を扱える因子が足りなかった。けど――』
『皆が集まれば、きっと大丈夫――』
聞こえなかった声が聞こえてきた
本来、聖歌を聴けば悪魔は苦しむのだが、俺達は一切苦しみを感じない
寧ろ友を、同志を想う温かさを感じた。
「想いが重なる時、奇跡が起こるか・・・」
俺は心地よくフッと笑った。
『聖剣を受け入れるんだ――』
『怖くなんてない――』
『神がいなくても――』
『神が見ていなくても――』
『僕達の心はいつだって――』
『―――――ひとつだ』
魂が天に上り、ひとつの大きな光となって木場を包み込む
『――相棒』
その時、イッセーの籠手に宿りし赤龍帝ドライグが一誠に語りかける。
『あの「騎士(ナイト)」は至った。
神器は所有者の想いを糧に変化と進化をしながら強くなっていく。
・・・だが、それとは別の領域がある。
所有者の想い、願い、この世界に漂う"流れ"に逆らう程の劇的な転じ方をした時、神器は至る』
ドライグから楽しそうな笑いを漏らしていた
『禁手(バランス・ブレイカー)だ』
続く
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