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101番目の百物語 畏集いし百鬼夜行
第七話
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しすごく失礼なことを言われた。しかも、ちょっと自覚があるやつ。

「あー……まあ、はい。出来る限りその通りにします、はい」
「うん、よろしく」

 それだけ言い残して、テンは音楽室に入っていく。俺もその後に続いて、自分の席へ向かった。あの言い分だし、今日にでも夢で見た光景があるのだろう。


◆2010‐05‐11T??:??:??  “Dream World”

 ここは……校門前、か?
 どうして今ここにいるのかの記憶はないのだが、何故か意識ははっきりとしている。やけに鮮明にこの場、この時間を理解しているのに、しかし体は自由には動かない。
 そんな俺がまず最初に見たのは、猫だった。校門の上で丸くなって寝ている、白い猫。とてもかわいらしい姿なのに、だれも見向きもしないで下校していく。
 何故かその猫にひかれて俺は歩き……その猫が起きて校門から飛び降り、走っていったのを見てつい追ってしまう。
 そして次の瞬間、俺はいきなり飛び出してきた車にはねられた。


◆2010‐05‐11T11:20:00  “Yatugiri High School 2-A Class”

 とか思ってた日に、また自分が死ぬ夢を見た。昨日と同じパターンなら、その日の帰りなのかな?
 なら、今日の帰りに何かあるのか……そう思って少し首を捻って後ろの様子を見ると、夢宮さんは夢じいちゃんの授業だというのに眠そうな様子もなくノートをとっていた。まじめだ。

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