第七話
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達に聞いてくる。そこから考えてみるつもりなのかもしれない。
「私は、どこにも入ってないですね。でも、たまにカミナ君たちの部活を見に行ったりしてます」
「じゃあ、二人は同じ部活なんだ?」
「そうでなければ、ここまで話すようになっていたか怪しいところだな」
「まあ、そんな仮定は成り立たないし気にしなくていいだろ。で、俺たちは射撃部に所属してる」
「……射撃部?」
と、テンは驚いた様子だ。まあ、中学時代の同級生とかに部活の話をするとたいていこの反応だからもう馴れたけど。他の学校の人とか親せきとかに話すと、大抵このように驚かれる。
「珍しい部活ね、それ」
「だろ?ま、俺もアレクも物珍しさから入ったから人のこと言えないんだけど」
「どうせ出来るなら、貴重な経験が出来た方がいいからな」
ま、珍し過ぎるのと日本の『銃』に対するイメージからか、俺たちみたいな理由で興味を持つ人は多くいても、入部するところまで決心する人は結構少ない。おかげで部員数ッはギリギリだ。
「この二人、射撃で上の大会に行ってたりするんだよ?」
「あ、そうなの?凄いじゃん!」
「そうでもない。元々人数が少ないからスタートが県大会な上に、オレがやっているライフルは県大会の次に全国大会だ」
「俺も、行けたのは県大会の次のブロック予選までだしな。実績だけを見ると凄い部活みたいなんだけど、実はそうでも無かったり」
「それは……入ってみないと、分からない感覚なの?」
「そうかも。まあ、興味があるなら一度見に来てよ。全体的に緩いから大歓迎だし」
いっそ入ってくれてもいいくらいだ。初めて射場に行く人は、それはもう驚いてくれるから面白いし。銃声って、非日常すぎるからな。
と、そんな話をしているうちに音楽室について、先に二人が入っていく。俺も入ろうとしたが、テンがその場に立ち止まっているのが見えて俺もその場に残る。
「どうした?授業そろそろ始まるから、入った方がいいぞ?」
「聞きたい事、ないのかしら?」
「いやまあ、あるにはあるんだけどさ……」
うむ……時間的には、聞けるのは一つくらいかな。
「なあ、あの手紙って、どういう意味なんだ?」
「そのまんまの意味よ。夢と違う事、しないでよね」
これ以上の説明はないのだろうか?無いんだろうなぁ……ならまあ、仕方ないかぁ。
「まあ、そこまで言うなら、出来る限りそうしてみるけど……」
「……そ」
「ああ。何か事情はあるみたいだし、可愛い子がそこまで言うなら、俺はそうすしたいし」
「…………」
ちょっと赤くなった顔で、無言を貫くテン。意外な弱点を見つけたのかもしれないけど、でもあったその日にここまで言うのは押し過ぎたかな?
「アンタ、バカ?」
短く、しか
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