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少年は旅行をするようです
少年は剣の世界で城を上るようです 第八層
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片側から10本の爪が生えた武器が抜かれる。


「い・く・わ・よぉぉーーー!!"地呑"!!」
バガァァン!
『ォオオオオオ!?』
バゴォン!

しかし動くより早く、ノワールが地割れを引き起こしボスをその間に沈め、

動きを止める。そこへ、全員がソードスキルを一気に叩き込む!


「"サンドライト・マーガット"!"ホリゾンタル・スクエア"!!」
「"アズール・アサイン"!!」
「"クロノス・レノ・ディザイアー"!!」
「"リノン・マリノス"・・・!!」
ズドガゴガゴドガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!
『ギィッィィィィィィィィィ――――――』


キリトの計12連撃・アスナの6連撃・ヒースクリフの4連撃・アリアの14連撃を

三鈷杵を掲げ防御するも、その殆どが顔面にヒット。

雑巾を引き千切るような声をあげ、ピタリと動きを止める。


『ァア――――――!!』
パキャァァァァァァァァァァーーーーーフュン!


見た目に似合わないか細い声を最後に、大量の青いポリゴンとなって、砕け散った。

ピロンッと軽い音と共に、ボス討伐による入手アイテムが羅列されたウインドウが

表示された。


「あ゛ー!疲れたーー!」

「だらしないわねぇ、これぐらいで。まだ分配が残ってるわよ?」

「だってn―――!?」


バターン!と倒れ込んだキリトが軽口を叩いた瞬間。

上を凝視し、今までに無い焦りを見せる。何が・・・と仰ぎ見ると、僅かに煌く金。

その形は、間違いなくボスの持っていた―――!!


「シュウマ!!」

「分かってる!ノワール!撃ち出せ!!」

「くっ……!」
グォンッ!

今、落ち始めている三鈷杵を発見するとほぼ同時にノワールの槍が振りかぶられ、

俺とキリトがなんとかそれに乗り、上空へ飛び出す。

その背には、いつの間に装備し直したのか、二本の剣。

そしてそれが見えているかのように、パクンと真ん中から割れ、十指がこちらを向き

雷撃のような速度で撃ちだされた。



「跡形も無く消えろ……!"天上天下"!!」
ヒュヒュザザザン!
「"エル・サウザンドライム"!!」
ドドドドドドドドドド!

俺とキリトの二字斬で4本を、その後の計11撃で空間を埋め尽くし全てを撃ち落した。

ただし、切れたのは指だけ。


「本体が……!!」

「くそ…ッ!!」


その焦りに呼応し、金の本体が羽音のような不快な高音を立て赤く染まって行く。

どう足掻いてもそれは、爆破の予兆だ。

――駄目だ。硬直が解けても、この距離で壊せば間違いなく即死だろう。

俺は構わないが、キリトは・・・!!

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