少年は剣の世界で城を上るようです 第八層
[5/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
「なに、お前。ひょっとして俺の事落とそうとしてるの?
いやぁ確かに見てる方は楽しいだろうが俺はちょっと……そっちのケはないんで。」
「ちっげーよバカ!何言ってんだ!……いや、そうじゃなくてだなぁ。
なんっつーか、うん。良い奴だよな、意外と。」
「意外ととはしっけーな。こんなカワイコちゃん捕まえて。」
自分でカワイコちゃん言うなよ・・・と思ったが、素直に笑ったらしい笑顔が、
いつもの不敵で強靭さを感じさせない・・・・その、見惚れるくらい、儚くて、
可愛かったから、立ち止まってしまった。
「(俺が考えるよりも・・・いや、もしかしたら、誰よりも弱いのに無理して――)」
「なーにしてんだ?ポーションお前も欲しいんだろ。全部買っちゃうぞ。」
「ちょ!買う買う!残してくれ!」
・・・多分気のせいだな。こいつは間違いなく強かで最強な奴だ。
でもムチャなのも確かだし、そうだな。あいつが全員を守るって言うなら・・・
ノワールさんとアリアちゃんと一緒に、あいつを守ってやるか。
Side out
Side 愁磨
翌日。49層ダンジョンの前に総勢48名が集まった。
今までのボスと違うと知っている為空気は重いが、俺達にそんな事は関係なく。
ヒースクリフにボス間までの殲滅を言い遣ったので周りに気兼ねなく突っ走る。
「オラオラオラオラーーーー!!」
ズザドザブバズバブッシャァーー!
「あーっはっはっはっはっは!!」
ドスドスドスドスドスドスドス!!
「ふーん、ふーん・・・。」
ひらりひらりひらひらりん
「うわぁ……相変わらずですねあの人達。」
「ここの敵は金属・鉱物系だから斬・貫系武器だと苦戦するのが普通なのだが。
まぁ、彼等を普通と言うのは色々と物議を醸すだろうね。気にしない事だ。」
好きに突破して良いと言ったくせにこの失礼さである。
と言うかいつも失礼な事をアスナに吹き込みやがって、後で何かしら何かしてやる。
・・・何してもするっと躱されるイメージしかないんだよな。
などと考えつつ狩っていたら、20分もしない内に着いてしまった。
「さーっすが、つか早過ぎだろ。普通に歩いたのと大差ないぞ。」
「はー、はー……が、頑張った!」
「「ボス前に疲れてどーすんだよ馬鹿!」」
キリトとエリゴールに突っ込まれ、深呼吸。いかん、テンション上がりすぎた。
三日もお預けされてた相手の首を漸く刈れると思ったらつい。
さて似たような状態だったノワールはどうしたかn―――
「ネージュたんネージュたんハァハァ……。」
「あぅあぅあぅ……の、ノワール様……!?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ