少年は剣の世界で城を上るようです 第八層
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「くっ!」
ガバッ!
「シュ…何を!?」
「ノワーーール!!」
――ブンッ!!
キリトを抱え、背に鎌と爆弾を背負う。叫んだと同時、投擲された槍が頬を掠めた。
そして、軽い金属音と―――
ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
「がっ……!?」
予想以上の爆発。爆風で押され、地上に叩き落される。
薄く目を開け、HPを見ると7割近くが一瞬で消し飛び、熱風で急速に減少する。
このまま叩き付けられてもHPは残らない・・・と目を向けた着地点に居たのは
・・・・盾を構えたヒースクリフ。
「……ッ!」
その意図に気付き、貫手を腰溜めに構える。交差する刹那、俺の手が黄色に、
盾が白に輝く。そして、同時に、しかし軌道を僅かに逸らし、ぶつかる。
ギャリギャリギャリギャリ!
「ぐぅうううううううう!あぁあ!ぼっ!?」
ギャリッ!
「うがっ!」
「全員防御ーーーー!!!」
勢いを殺し、なんとかノーダメージで着地した所で、口にポーションを突っ込まれ、
十字盾の下に隠される。"武器防御"なのか、以前盾が白く輝いている。
その間も上から爆破が降り、ポーションを飲んでるのにジリジリと減って行く。
1秒、2秒・・・・・そして、静寂。
「おわっ、た……のか?」
「の、ようだね………。ふぅ……。」
俺達を守ったヒースクリフは溜息をつき、ゆっくりと腰を下ろした。
脳内でのみ感謝しつつ、周りを見回す。
ボス間の中心に居るのは俺達だけで、他は皆端に退避し盾の後ろに隠れている。
人数は―――48人。全員生きている。
「たっすかったぁぁぁぁぁ………。」
「あーちょーびびったぁー………。マジびびったわ……。」
と、そこで今度こそ『こんぐらっちゅれいしょーん!』と出て、
アイテムが再度表示された。ふざけるな。マジ焦ったわ。
少々イラつきつつスクロールして行き・・・ビシリと動きが止まる。横のキリトも。
そして顔を見合わせ、頷く。
「ノワール、アリアー。かえろー。」
「はいはい、賛成よ。」
「・・・おなじく。」
「じゃ、お先に失礼しますよ、っと……。」
まだぶっ倒れている面々を置き、一目散に俺達は家に帰る。
余計な事を詮索されるのも嫌だったし、それに。
「さて、ここに取り出したるは"剣儀の書"。説明はズバリ、"阿修羅の剣を習得"とある。
キリトは?」
「武器っぽいな。カテゴリ"十鈷杵"、名前は"四門地獄"って、事は。」
「………また余計なものを。明らかにシュウの拾ったスキル用武
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