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少年は旅行をするようです
少年は剣の世界で城を上るようです 第八層
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槍使い二人を先頭に歩いていった。

・・・まぁ、これであいつらが死ぬ事は無いだろう。何かあっても同じ

ダンジョンだしノワールが持ちこたえている間に駆けつけられるはずだ。


「どうしたシュウマ、難しい顔して?まさか緊張してんのか?」

「ばーか、ンな訳ないだろ。ならどっちが経験値多く集められるか勝負するか?」

「・・・のぞむ、ところ。」

「まさかアリアちゃんも乗った!?な、なら私も行こうかな……?」

「「アスナも乗った!?」」


・・・久々に本気で深刻な思考をしてたら、キリトが肩に腕を置いて顔を近づけて

来てふざけた事を言いやがった。

今の俺でさえ他の奴が創った世界の"修正力"を完全に変えるまで到らない。

だからこうして、明らかに死亡イベントと思しき事に態々ノワールを着かせている。

既に千人が死んでいる世界で何を言っているんだという感じだが、俺に確実に

出来るのは、知っている登場人物の命を救うくらいだ。

その為に、俺がここで出来る事は。


「よっし!じゃあ男チームと女チームで対決な!」

「望むところよ!制限時間は?」

「・・・2時間。長いと、ダレる。」

「仕方ないなぁ、全く……。行くぞキリト!商品は相手チームの一人を一日好きに

出来る権利だ!それじゃあレディーーーー!!」

「「え、ちょ!?」」

「・・・ごー!」


・・・こうして、レベル上げながら傍にいるくらいだ。

余談だが、その後の勝負。獲物を我先にと切り倒した俺とキリト。

"剣舞"とスイッチと同時攻撃を駆使し、確実に倒していったアリアとアスナ。

結果は1.5倍もの差をつけて女チームが勝った。

男を好きに弄べる券を手に入れたが、二人は顔を見合わせて笑った。

何歳だろうが、何歳になろうが、女は分からないとキリトと困り合ったのだった。

Side out


Side キリト

「諸君。まずは君達の苦労を労う事としよう。あの48層ボスから僅か十日、ここ

49層のマップの8割をマッピングし、ボス間を発見するに到った。」


アリアちゃん達との勝負ので若干傷ついた男のプライドが治る間も無く、ボス討伐

パーティ結成会議が開かれた。

次層はついに50層。つまりこのゲームの折り返し地点に当たる事から、誰の目からも

今まで以上の敵になる事は明らかだった。そこで、今回は上限一杯の48人を集める

事になったのだが―――


「おいおい、前回のは仕方ねぇとしても今回だけは反対させてもらうぜ。

幾らなんでも危険すぎんだろ。」

「せやけど足らんモンはしゃぁないやろが。危険なんは皆一緒や。盾持ちなんやから

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