少年は剣の世界で城を上るようです 第八層
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Side 愁磨
パーティ翌日、ぶっ倒れていた連中はそれぞれギルメン同士で固まり、49層へ
向かった。俺達も家に泊まったネージュたん以外の女性陣とキリトとで朝食を取り、
早速最前線に転移した・・・のだが、そこで見慣れない・・・いや、こんな前線で
見るとは思わなかった5人と顔を合わせた。
「あら、サチと愉快なお仲間さん。こんな前線で会うなんて珍しいわね?」
「お姉様!こんな所でお会いするなんて……!」
「ええこれはもう運命よね。どう?私と二人で秘密のとっ「百合キャンセーール!」
パカ−−ン!
「いったぁい!何するのよシュウー!」
かつて一悶着あったギルド"月夜の黒猫団"の団員の一人、黒髪美少女のサチを見るや
否や百合の花を背景に咲き誇らせ、暗がりに連れて行こうとしたノワールの頭を
ド突いて止める。非難がましい目を向けながら渋々俺の後ろに下がるのを見届け、
再度前を見る。そこには当然、顔を真っ赤にしたケイタが何故か(と言うべきか)
キリトを睨んでいた。あーあー、めんどくせぇ。
「それで、あなた達何してるのよ?まさかとは思うけれど。」
「ああ、そのまさかだが何か文句があるのか?」
「ちょ、おいケイタ。いくらなんでも、その口の聞き方は無いんじゃないか?」
「……フン。」
ケイタが俺らを嫌っているのは・・・まぁ置いておいて、聞き捨てならない事を
言いやがった。―――"中堅層の小ギルドが最前線攻略に出る"
聞くプレイヤーが聞けば、ラフコフ異常に狂っていると思われても仕方ない発言だ。
イレギュラーありのデスゲームでどんなモンスター、どんな罠があるか分からない
ダンジョンに、バランスの悪いパーティで挑むなど、狂っている意外に他無い。
「と言う訳で……ノワール、サチちゃんよろしく。」
「あらそう?それじゃ、そっちも頑張ってね。」
ピロン♪
提案とほぼ同時、ノワールは俺達のパーティを抜け、黒猫団に・・・と言うか
サチにパーティ入りの申請を出した。当然、すぐさまokボタンは押された。
向こうのパーティの一番下には、ノワールのHPバーが表示されているだろう。
「許可です!大賛成です!さぁ行きましょうお姉様!」
「え、や、ちょっと待てサチ!誰も良いとは「断る理由無いよね?ね?」
そ、そそそそそそうだな、うん。強い人いれば安心だしな!」
「だよねっ。えへへ〜。」
「……やるわね、サチ。」
一瞬拒否しようとしたケイタだったが、ノワールさえちょっと引く黒笑みに
ガクガクと頷くしかなかった。慣れてる俺でも、ちょっと引いた。
それで片が付いたのか、腕を組んだ
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