少年は剣の世界で城を上るようです 第七層
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命を賭して守りに行く。
・・・あぁ、だから明日菜とも仲が良かったのか。今更納得だ。
「よし、アリア!」
「・・・なに?」
「明後日アスナとデートな!命令です!」
「……え?」「・・・・・・え?」
Side out
Side アスナ
「お、おはようアリアちゃん。えーっと……い、良い天気ね!」
私が"死神の翼"、通称"死神一家"の皆さんとキリト君と出会った翌々日
。
キリト君とアリアちゃん対策を話し合っていたらノワールさんからメッセージが
飛んで来て日にちが決まり、その翌日服を買いに行って、そして今日アリアちゃんと
デートする事になった。・・・なんでだろう。
で、でも仲良くなるチャンスよね!なんでか嫌われてるみたいだし・・・。
「・・・・・・・・・・・・ん。」
と、凄い間を空けて返事をして来たアリアちゃん。黒い軽鎧は脱ぎ捨てて、
淡い感じの色で纏めたゴスロリっぽい服に身を包んでいるせいか、いつもよりも
更にお人形さんのような印象だ。前もって服を合わせる様にしたから私もそれなりに
フリフリしているんだけど、別次元の可愛さだ。
どうしよう、抱きしめたい・・・!!いや、駄目駄目。絶対怒られるから。
「何処か行きたいところある?って言うか、私アリアちゃんが好きなものとか
知らないから、聞かせてくれたらうれしいかなー、って……。」
「・・・・行きたいの、おうち。好きなの、パパとママ。あと、ほんのちょっとだけ、
キリト・・・。」
「あ、あはははは……ええっと、他には?」
「・・・・・・・・んん。」
あ、今のは悩んでる『ん』ね。キリト君に教えて貰っておいて良かった。
でも好きなものって聞いたらパパとママって、可愛いなぁ。
・・その後にキリト君って、ちょっと、うぅん、どうやって最初コミュニケーション
取ったのかな?慣れてないと『ん』しか返事しないって言ってたからこうやって
答えてくれる質問にしたんだけど。
「・・・あ、そだ。」
「えっ!なに!?どこか行きたい場所あるの!?」
「・・・・・・うるさい。まえ、フローリアで見つけた花飾り、欲しいって、ママが
言ってた。でも、ひばいひんだ、って・・・。」
「そっかぁ………あ、でもフローリアの小物売ってる人なら私知り合いかも。行ってみよ!」
「ん。」
即答!?え、ええっと今のは嬉しい『ん』よね、確か。多分。
うう、うるさいって言われちゃったけど結果オーライよね!よし、前に出すぎないように、
でも根負けしないでガッツを見せる!
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