少年は剣の世界で城を上るようです 第七層
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subSide キリト
「……………………………。」
「……………………………。」
シュウマ達が転移した後、その場に取り残された俺と、俯いたまま無言のアスナ。
ど、どないせぇっちゅうんじゃああああああああああああああ!!?
いや、アスナとは少々面識あるが、とてもじゃないが仲が良いとは言えないんだぞ!
その上傷心(っぽい)女の子を俺に預けるだと!?
あいつ、今度会ったら絶対何か奢って貰うからな!!
「あー………アスナ、大丈夫か?」
「……………………………。」
あぁぁあぁぁああぁあぁあぁあぁ、無理!ホント無理!どうしたらいいんだ!?
頼むから誰か代わって―――
グイッ
「お……?」
「…………………ねぇキリト君。」
「は、ハイィ!!」
不思議な踊りでも踊り出す寸前、アスナが俺のコートの背中をワッシと掴んで来た。
俯いたまま。前髪は垂れ下がり、表情は全く見えない。・・・今まで数々のモンスターと
戦って来た俺だが、今までで一番怖い。幽霊系のモンスターでもダッシュで逃げるレベルだ。
「キリト君、アリアちゃんと仲、良いよね……?どうして?」
「どどどどどうしてと言われましても本人に理由を聞いた訳でも無く、
何となくとしか言えないです!」
な、なんだ?どうした?まさか俺に二人の仲を取り持てなんて言わないよな?
無理だからな?狩りでもクエストでも何でも手伝ってやれるが、対人となったら俺は
とことん無力だからな!?
バッ!
「キリト君!!」
「ひゃいぃっ!!」
そして勢い良く顔を上げたアスナの眼には・・・何と言うか、覚悟としか見れない
物があるんですが。
「私がアリアちゃんと仲良くなるために協力して!!」
「……ですよねー。」
あぁ、今更ではあるが・・・神も仏もこのアインクラッドにはいないらしい。
Side out
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「・・・・・ぅう。」
「もう、アリアったら。どうしてそんなにアスナちゃんの事嫌いなのよ?
明日菜と似てもいないでしょう?」
「・・・いやなの。」
「もう……仕方ないわねぇ。」
ふくれっ面・涙目・不機嫌MAXと最早無表情とは言えないアリアを二人で優しく撫でる。
俺達が幾ら問うても答えを出さないアリアだが・・・まぁ、それはつまり、同族嫌悪と
言う奴だ。心の底では他人を遠ざけている癖に、何かとお節介を焼いて焼かれて関わって、
多少でも関わってしまえば自分の
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