第72話 俺の戦い、私の戦い
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って来いや。5分でな」
「嫌、無理だって! 第一近くに薬局なんてないし、それって明らかに風邪だろ? だったら帰って寝てた方が良いってマジで!」
「バッキャロウ! こんな時に寝てられっかヨォ! 私が居なかったらどうすんだよゴラァ!」
【そうだそうだ! 分かったらさっさと薬局行ってバフ○リン1ダース買って来いボケ共!】と書かれた板を取り出すエリザベス。
「嫌、何で1ダース!? そんなに要らないだろ?たかが風邪でさぁ!」
「つべこべ言ってねぇでさっさと行って来いってんだろうが! その間此処は私らが見といてやるからさっさと行くネ!」
「わ、分かったよ! お前ら行くぞ!」
そう言った応対が行われていた後で、神楽とエリザベスの命を受けてか、その場に居た殆どの浪人達がこぞって薬局目指して走り去ってしまったのだ。
ここの守りと言う大事な役目をほっぽり出して―――
「………な、何で―――」
余りにも信じられない光景に唖然となる新八。そんな新八の存在など気にも留めず、神楽とエリザベスは目の前にそびえる巨大な偽装船を見入る。
「さて、んじゃ行くネ!」
【闇討ち上等じゃぁ!】と書かれた板を取り出すエリザベス。二人ともやる気は十分だった。
「ちょ、ちょっと待ってよ二人とも!」
「あれ、新八? 何時から其処に居たアルか」
「さっきからずっと後ろに居たよ! ってか二人ともさぁ―――」
聞きたい事は山ほどある。だが、それに対して時間はあまりにも少ない。とりあえず一番聞きたい事だけを吟味して聞く事にした新八は、軽く深呼吸して気を落ち着かせてから口を開いた。
「何時UNOやってたの!?」
とりあえず新八が知りたかったのはそれであった。そんな新八の素朴な疑問に対し神楽は答えた。
真剣な新八に対して余りにもどうでも良いと言った感じで。
「知らネ」
***
さっきから白夜が疼いている。銀時の手からそう感じ取れた。今、銀時は鉄子の運転するバイクの後ろにしがみつく形で道を走っている。
「すまない、銀時。本当は私が兄者を止めるべきなんだろうけど、もう私じゃどうにも出来ない。だから、もうお前に頼むしか―――」
「だから何度も言ってんだろうが! もうその話は良いってさぁ。それに、俺が行くのは何もてめぇの兄ちゃんを止めるだけじゃねぇ。こいつの相方の暴走を止める為なんだよ」
「白夜の?」
「あぁ、桜月を壊せるのは白夜しかねぇ。それに、桜月をぶっ壊さねぇと寝覚めが悪いんだよ」
形は違えど紅桜は何らかの形で桜月と関わっている。そして、鉄子が向かう先にきっと桜月がある。その証拠に白夜が反応しているのが分かる。
さっきから鞘に納めた刀身が震えてい
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