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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
Story8 妖精の背徳
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青竜刀(セイリュウトウ)を構え直し駆け出した。

青竜(セイリュウ)水斬(ミズギリ)!」

白銀の刀身が淡い青色に光り出し、ミルバの頭上で大きく振るった。が―――――

「!!?」
「なかなかの刀さばきだとは思うが・・・“闇”の人間相手じゃまだまだだな。」

青竜刀(セイリュウトウ)の刃先はいつの間にか造形して造った鋼の剣で受け止められていた。
アオイとミルバは一度互いに距離を取った。先に行動に出たのはミルバだった。

「スチールメイク、大槌兵(ハンマー)ッ!」

アオイの頭上に巨大な鋼の大槌兵(ハンマー)を造形するとそのまま真っ直ぐ振り落とした。すぐさまミルバの攻撃を跳んで避けたアオイはある事に気づいた。

「・・・お前、()()で造形してるのか?」
「ア?そうだけど、それがどうかしたのか?」
「・・・いや、何でもねェ。」

口ではそう言ったものの、アオイの口元に薄く笑みが浮かんでた事にミルバは気づかなかった。

「やーーーっ!」
「・・ぅ・・・ぅおお・・おぁあ・・・」

ミルバの後ろでは相変わらずジュナがナツをぐるんぐるん振り回してる。

「スチールメイク、施条銃(ライフル)ッ!」

ミルバは鋼の施条銃(ライフル)の銃口をアオイに向けると、

「乱射ァ!」

無数の鋼の弾丸をアオイに向かって放った。放たれた弾丸をアオイは青竜刀(セイリュウトウ)でミルバに向かって次々と跳ね返していく。

「!」

何かを思いついたのか、僅かにアオイの表情が変わった事にミルバは気づかなかった。
放たれた弾丸は青竜刀(セイリュウトウ)によって次々と跳ね返されるが、ミルバには一向に当たる気配が無かった。

「ハハッ!当たんなきゃ跳ね返す意味ねーじゃん!」
「意味あるから跳ね返してんだろーがっ!それに、ハナッからお前なんか狙ってねェよっ!」
「はっ?」

すると、跳ね返された弾丸の1つがミルバの肩越しをすり抜け、ミルバの後ろにいたナツの左足を絡めている赤いリボンを貫いた。

「なっ!?」
「あーーーーーっ!」
「うぉぉ・・・」

ミルバとジュナはそれぞれ驚嘆の声を上げ、顔面蒼白のナツはそのまま真っ逆さまに落下していき、床に顔面強打した為「ごべっ!」と変な声を上げた。

「ちょっとミルバ!どこ狙って撃ってるのよォ!?」
「お、俺じゃねェって!アイツが・・・!・・ま、まさ・・か・・・!?」

目を見開いたままのミルバが視線をアオイに戻すと、アオイは青竜刀(セイリュウトウ)を肩に抱え、得意げな笑みを口元に浮かばせながら言い放った。

「言っただろ?“意味あるから”、“ハナッからお前なんか狙ってねェ”って。」

そう。アオイが弾丸を
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