暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
土くれのフーケ 
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・?」
「え?」
「カケル、すごく寂しそうな顔しているわよ。」
「・・・ああ。少しだけ思い出した。ちょっと、昔の約束をな。」

 ずっと一緒。その約束はもう破られてしまった。そのことに少し、罪悪感を覚えながら、架はみんなと森の奥へと歩いていった。

 まだ大事な部分を思い出していないのを知らずに。あの日に、平凡な日常に終止符が打たれたということに。それも架にとって最も残酷な形であったことも。
 それこそが、架の心が封印した『思い出したくない記憶』なのだから・・・。

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