-おまけ-「旅行の忘れ物に要注意」
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あああああああああああああああああああああああああ!!」
バス中に轟く銀時の悲鳴。
運転手と新八たち以外誰も乗っていないから良いものの、大迷惑である。
「銀ちゃんうっさいアル!」
「アンタ勝手に怖がってるだけじゃねぇか!」
「もうオチが聞こえなかったじゃない」
「っるせーな!たく、こんな話に夢中になるテメーらどうかしてるぜ」
「こんな話に絶叫上げる人もどうかしてますよ」
新八の鋭いツッコミの直撃を受け、銀時は口ごもった。
大人しくなった銀時を置いて、新八達は話の続きを聞きたがる。
そんな彼らに双葉は相変わらずの無表情で結末を語った。
「その先生はやっと気づいたんだ。……自分を数え忘れてることに」
場の空気が凍りつき、新八達も銀時も「え?」と声をそろえた。
だが語り終わると、双葉はまた寝入ってしまった。
妙にしんみりとしたバスの中で、新八は思い浮かんだことを口にする。
「……やっぱり……僕の気のせいだったのかな」
「そうネ。お前自分の存在忘れてどうすんだヨ。しっかりしろよ、駄メガネ」
「そうだね……ん!」
『メガネ』→『目に掛けるモノ』→『耳に掛かってるヤツ』→『グラサン』
新八の頭の中で連想ゲームのように単語が繋がってゆき――
「……長谷川さん忘れた」
今度は双葉を含む全員が「あッ」と声をそろえた。
=おしまい=
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