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リリなのinボクらの太陽サーガ
異変
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さ、フェイトは」

「あ、アルフ!?」

闇夜にいきなりヴァンパイアに襲われる、そんな事があったフェイトが夜を怖く思うのは当然の事だろう。事実、彼女は吸血されかけた。下手したらあの時彼女がアンデッド化していた可能性がある。今後も夜中に出歩く必要がある彼女達と、奴らの脅威を知る俺と別行動をするのは確かに危険だ。

「構わないぞ。元々そうするつもりだったのだから、話を省略できてよかった」

「あ……! ありがとうございます!」

「それと、いちいち言い直されると聞き取り辛い。フェイトが使いやすい口調で話してくれ」

「わかりまし………ううん………わ、わかった」

そういう事で、おれのこれからの予定は、日中ははやてとこの海鳴市という名の街を巡り、夜間はフェイトのジュエルシード捜索に同行しながらヴァンパイアを探すことになった。……これ以上予定が増えはしないよな?


そして準備ができて出かけたおれ達は、はやてに案内されながらこの街を見ていった。おれが車イスを押しながら公園やスーパー、電化製品店、病院、図書館にプールといった施設などの様々な場所を教えてもらい、その都度、脳内地図に記憶していく。なお、中に入るのはまたの機会という事で調べていない。あとついでに妙な気配が漂うさざなみ荘という場所があったが、闇の気配は感じられなかったためすぐに興味をなくした。

「それでここが動物病院なんやけど……なんか妙な倒壊事件があったっぽいな〜。そんなわけでご覧のとおり警察の調査で封鎖されて、しばらく使えへんから」

「今利用できないなら後々直ってから教えて欲しかったな……」

「ねぇアルフ、ここって昨日の……」

「そうらしいけど、改めて見てみると結構被害がデカいもんだね」

「………私はジュエルシードを集めなければならない、絶対に。でも……」

「あんまり思いつめない方がいいよ、フェイト」

「………うん、わかってる」

後ろでフェイト達がボソボソ言ってるが、聞こえた内容は聞き捨てならないものだった。ジュエルシードの被害、これほどのものだったとは少々甘く見ていたようだ。警戒心を上げておこう。
商店街にも到達した俺達は、はやてと顔見知りの店で色々話もしながら、様々な人と親交を深めていった。吸血変異が起きなければサン・ミゲルの商店街も、きっとこんな風に賑やかだったのだろうな……。

「さってと! とりあえず活用頻度が高そうな場所を先に案内したから、おつかいとか任されても大丈夫やな!」

「意外に計算高いのだな、はやては」

「でも、生活に使う場所を先に案内してくれたのはありがたいよ?」

「だよね。もしはやてに案内してもらっていなかったら、買い物の時にどこかで迷っていたかもね」

「うふふ〜もっと褒
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