車椅子の少女
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ねたのか? どちらにせよ繋がった事自体驚きでもあるがな。
『古参の方なら困惑するでしょうから、リニューアルされて便利になった太陽バンクのシステムを今一度ご説明させて頂きま〜す!』
それからある程度詳しい説明がされた。それらを箇条書きでまとめると……、
・太陽バンクに暗黒ローンの機能が結合し、ここからエナジーを借りられる。
・暗黒ローンは最近諸事情で経営が危ういため、このような措置をとる事になった。
・世紀末世界のソルはこの世界の日本円、その他数多くの通貨に両替できる。
・バンクの現在のサバタの残金は832109ソル。
・現在は1ソル=95.8円。即ち日本円でサバタは大体8000万円程の資産を持っている。
・相場は株式市場のように変動する。時に1ソルが80円や120円になったりする。
・バンクの最高残高は999999ソル。以前より100倍まで上限が増えた。
・利息や金利はその日の日照時間によって決まる。平均だと利息は8%、金利は500%
・太陽スタンドが存在しないため、太陽の光を浴びると代わりに直接バンクのソルを増やす事ができる。
・相応の金額を払えば特別なサポートを受け取る事ができる。内容は使えるようになった時に説明。
・世紀末世界の人間との通信は不可。ここは通話の中継地点ではない。
・借りる時に双方の合意があれば返済を別の者に委託できる。複数可。
・このカードを使えるのはマスター登録を済ました持ち主のみ。
・返済の際に金額が足りなければ、問答無用で“新”おしおき部屋に転送。猶予で一日待つのは無し。
・ご利用は計画的に。
大体こんな所だ。ずいぶん細かい取り決めが行われているが、その分かなり使いやすくなっている。ただ、途中にあった“特別なサポート”は内容に見当がつかない。
『それでは説明も終えたのでお仕事に戻らせて頂きます。では改めて、いらっしゃいませ! 本日はどのような要件ですか?』
「……とりあえず1000ソル分、日本円で引き落としてくれ」
『引き落としですね、かしこまりました!』
カードから光が発せられた次の瞬間、ドサッと音を立てて金の入った袋が現れる。まさかこんなダイレクトに出すとは……。
『ありがとうございました! またのご利用をお待ちしておりま〜す! …………お元気そうで何よりでした、サバタ様』
「?」
映像が消える際に陽子が何か言った気がするが、声が小さすぎたのと映像を切る音と重なってよく聞こえなかった。
まあこれで当面のお金の問題は解決した。気がかりも一応済ませたし、もう寝よう。
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