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リリなのinボクらの太陽サーガ
車椅子の少女
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。フェイトのデバイスという魔法発動媒体である【バルディッシュ】とも挨拶は交わしたが、それきり黙ったままだった。

「ほんと、フェイトを助けてくれて、どうもありがとね」

「それについてはもういいのだが、いつの間にやらおれがフェイトの兄という事になっていてな……」

「別にいいじゃないか。そっちもあたしらと似た事情なんだろ? 一緒に暮らしたり兄と呼ばれるぐらい構わないじゃん」

「おまえはいいのか? これから住む家に見ず知らずの男がいるのだぞ?」

「ん〜確かにそうだけど、フェイトを助けてくれたあんたの事を敵だと思えないし、フェイトも初対面のはずのあんたを意外に結構信用しているからねぇ。それに見ず知らずという意味でははやても同じだし、一人くらい増えた所で気にやしないよ。ま、どうせいざとなったらあたしがフェイトを守ればいいだけだしね!」

「そうか……頼もしいな」

「おうともさ!」

それから現状について様々な事を話してみると、アルフはなかなか接しやすい人柄だった。どちらも保護者思考ゆえ波長が合っているのかもしれない。しかし話は変わるが、はやてのあの特徴的な口調を聞くたびに“ひまわり”を思い出す。あいつ……今どうしているのだろうな。

「……ところでアルフ。ずっと気になっていたのだが……」

「ああ、あたしの耳かい? うっかり隠し忘れてたけど、あたしは狼の使い魔だからね、これは自前のものなんだよ」

「狼の使い魔……か」

「あれ? あんまり驚かないんだね?」

「狼なら昔、仲間だったものでな。今はもういないが……」

命凍らせる姿無き銀狼、スノー・ウルフ、ガルム。
イストラカンで氷のエネルギーを集めるためにクイーンが用意した古の精霊。ダークマターにより闇のガーディアンとなった奴もまた、闇の犠牲者……。

「そ、そうだったのかい……すまないね」

「謝る事は無い。それよりおれが訊きたかったのはその事じゃない。この家に入った時から感じていた奇妙な力の流れ、おまえならわかるんじゃないかと思ったんだ」

「力の流れ? …………あ、ホントだ。なんか変な魔力の流れがあるね。ちょっとたどってみよっか」

最初はフェイトに頼むつもりだったが、アルフも同じ力……魔力というものを持っているので彼女に頼んでみた。アルフに任せた結果、たどり着いたのははやての部屋だと思われる場所だった。

「アルフ……居候の分際で勝手に家主の部屋に入るのは、いくら何でもマズいと思わないか?」

「奇遇だね、あたしもそう思ってた所なんだ」

何かがあるのは間違いないだろうが、中を調べるにははやての許可が必要だろう。少なくとも源流がここにあるとわかっただけで良しとしよう。

リビングに戻ってしばらく待ち、二人が風呂
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