車椅子の少女
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な所では間違ってもいないし、直すとなると自分たちの都合なども伝える必要が出てくるため、あえて黙る事にした二人だった。
ピンポ〜ン♪
「ん? こんな時間に誰やろ?」
「あ、きっと私だと思う。さっき(念話で)私の家族を呼んだから……」
「……そうなんか」
フェイトの家族がインターホンが鳴らした、という事で彼女は玄関に行った。扉を開けると橙色の髪の女性が玄関に暗い表情で立ち尽くしていた。
「フェイトぉ〜…………」
「ど、どうしたのアルフ? なんか暗いよ……?」
「……ゴメン、フェイト。あたし……とんでもないミスしちゃったよ……」
「それを言ったら私も今日ジュエルシードを回収できなかったんだからお相子だよ。それよりどうしたの?」
「……借りれなかった」
「へ?」
「あたし達が住むマンションの部屋を借りれなかった」
「…………えぇええええ〜〜〜っ!?」
素っ頓狂な声が居間にまで響いてきた。興味をそそられたのか、はやては二人の会話を詳しく聞き取ろうと忍び寄って行った。
「なんかね、賃貸契約には印鑑ってのが必要だったり、未成年が住むのに保護者が同伴していないとか色々難しい事言われたのもあって、見事に追い返されちゃったんだよ」
「そ、そんな……!? 契約書はちゃんと書いたし偽装用に魔法も使ってたはずだよね!?」
「いやそれが……ぶったまげた事にこの国の人は魔法を使った書類の偽装を見抜いてきたんだ。なんか詐欺対策とかが完璧なまでに充実してて生半可な方法じゃあいつらの目をだませなかったんだよ……! どどどどどうしようフェイト!? このままじゃ捜索の間ずっと野宿だよ!?」
「だ、大丈夫だよ! 何か他に良い方法があるはずだよ! えと……ええっと!?」
「話は聞かせてもらったぁー!!」
「は、はやて!?」
「誰だいこいつは?」
「お姉さん、お初にお目にかかります。私、八神はやて言います。それはそうとフェイトちゃん共々困った事態になっとるようですねぇ?」
「……ああ、そうだよ。だから今必死に考えてるんだよ」
「それでですがこの家は私の両親から受け継いだものなんですけど、やっぱり一人で住むにはちょっと広すぎるんですよ〜。それに部屋もいくつか余ってますし〜」
「……何が言いたいんだい?」
「まぁたまた〜もうわかってるんでしょう? なのに答えを私に言わせるんですか?」
「……はやて、もしかして私たちをここに住まわせてくれるの?」
「That’s right! いや〜私も同年代の子と友達になりたいと思っとったし、困ってる人を見過ごしたくないし、力になれるならちょうどええかな〜って。………それに一人はもう寂し過ぎるもん………」
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