第六話
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も夢と違うことをした方がいいかな」
「いいことでも、なんだ」
「ただいいことで終わるならいいかもしれないんだけど、そのいい夢の通りにした日にまた新しく夢を見ることもあったりするから」
「第二話、みたいな感じに?」
「あ、確かに良い表現。『猿の夢』なんかは思いっきりそんな感じだし」
興味はあるけど、それについて聞くのはまた今度にしよう。
「まあ、そういうことなら了解。極力避けるようにするよ。よっぽどのっことがないと繰り返されるみたいだし」
「もしかして、ということがあるかもしれないから。夢は関係なくても、変な人はいたりするし」
まあその通りかもしれないけど。もしかすると、昨日あのサイトについて話したからか、どこか実在するかのような前提で話しているように思える。それに、言われてみれば昨日自分が死ぬ夢を見たり、その夢に出てきた黒猫を見たり、となんともそれっぽいことが起こっているのだ。
「あ、でも……カミナ君、相手が女の子だったからってその通りに動いちゃいそうで怖いかなぁ」
「む、そんなことは……」
「あるだろうな、カミナなら」
アレクに断言された。まあ確かに、自分でもそう思うけど。美少女ならなおさら。年上っぽい感じならなお弱いだろうし、年下っぽい子に上目遣いされたらもうどうしようもないだろう。いや、何で殺そうとしてくる相手が上目遣いなんてするんだよ。
「あっと、だな……ほら、もうすぐ学校だし急ごうぜ」
とりあえず、なにを言えばこの状況を避けられるかが思いつかなかったので、先へ進むように促してみる。ティアはくすくすと笑ってるし、アレクはバーカとでもいうかのようにみてくるが、それでもまあこの話は終えてくれた。さ、学校に急ぎましょうか。
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