暁 〜小説投稿サイト〜
東方紅魔語り
異変終了ー日常ー
Part15 不幸の黒と宴会の罠
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ば問題はなかったんだよ。

「でもお嬢様。宴会というと人は沢山来るわけです。もし今朝の新聞の件が広まっていたら……」

「それは俺も、正直不安しかありません。あの取材答えたの俺ですし、一番注目されるじゃないですか」

「自分の保身しか考えてないのね、貴方」

 そりゃまあ、やっぱ自分が一番可愛いよね。
 ……あ、そういえば俺は行かなくていいのか。俺は紅魔館の正式な一員じゃないだろうし、宴会に行くのはレミリア達だけで……。

「まあ俺には関係ないですね。では行ってらっしゃいま」

「あんたも来るのよ。あんたはどう考えても関係者でしょうよ」

 なん……だと?
 あ、いや……そうか。レミリア側に付いた時点で、もはや俺も当事者なのか……。
 うぐっ……やべ、吐きそう……。

「お、お嬢様。少し吐き気がするので、宴会は行けそうになく」

「……フランが一緒に行きたそうよ?」

「ん?んー……有波も一緒に行こうよー!」

 よし、吐き気は収まった。
 行くしかあるまい。フランが誘ってくれているのだ。
 レミリアが言ってからフランが言うまでに、少し間が空いた事は気にしない。
 とりあえず、あの鴉天狗も宴会には来るだろう。
 焼き鳥にして……いや、まだ死にたくないし、改稿した新聞を再度作ってもらうか。

「分かりましたフラン様。この有波、防御力100になってフラン様の絶対鎧として護衛を……」

「あんたの中の宴会ってなに?殺し合い?」

 レミリアは呆れた感じで言うと、席を立った。
 いつの間にか昼食は食い終わったらしい。空になった食器が置かれっぱなしになっている。
 レミリアは俺達に背を向けて、自室の方へと歩き始めた。

「ま、宴会ってあれでしょ?夜でしょ?なら私は一休みさせてもらうわね」

「いえ、『宴会は五時』からスタートらしいです。更に、首謀者の俺達は準備をしないといけないらしく……移動、準備の為に二時間ほど早く出なければなりませんね」

 その言葉に反応を示したのは、メイド長の咲夜だった。

「なっ……いま何時よ?」

「はあ……12時55分ですね」

「あと二時間から三時間ちょっと……?ちょっと待って?それって料理とか酒とかは」

「ん?えーと……」

 そんなこと書いてあったかなぁ?どれどれ……。
 あー、書いてあった。
 こんな重要なもんを紙の端なんかに書くんじゃねぇよ……ふむ。

「食料関係は彼方が揃えるみたいです。ですので、俺達は酒を持っていく係に……」

「……まずい」

 え?まずい?
 なんだろう、嫌な予感が……。

「どうしたの咲夜?お酒なら酒蔵庫にあったと思うけど」

 様子のおかしな咲夜に、レミリアが首を傾げて
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