異変終了ー日常ー
Part15 不幸の黒と宴会の罠
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ば問題はなかったんだよ。
「でもお嬢様。宴会というと人は沢山来るわけです。もし今朝の新聞の件が広まっていたら……」
「それは俺も、正直不安しかありません。あの取材答えたの俺ですし、一番注目されるじゃないですか」
「自分の保身しか考えてないのね、貴方」
そりゃまあ、やっぱ自分が一番可愛いよね。
……あ、そういえば俺は行かなくていいのか。俺は紅魔館の正式な一員じゃないだろうし、宴会に行くのはレミリア達だけで……。
「まあ俺には関係ないですね。では行ってらっしゃいま」
「あんたも来るのよ。あんたはどう考えても関係者でしょうよ」
なん……だと?
あ、いや……そうか。レミリア側に付いた時点で、もはや俺も当事者なのか……。
うぐっ……やべ、吐きそう……。
「お、お嬢様。少し吐き気がするので、宴会は行けそうになく」
「……フランが一緒に行きたそうよ?」
「ん?んー……有波も一緒に行こうよー!」
よし、吐き気は収まった。
行くしかあるまい。フランが誘ってくれているのだ。
レミリアが言ってからフランが言うまでに、少し間が空いた事は気にしない。
とりあえず、あの鴉天狗も宴会には来るだろう。
焼き鳥にして……いや、まだ死にたくないし、改稿した新聞を再度作ってもらうか。
「分かりましたフラン様。この有波、防御力100になってフラン様の絶対鎧として護衛を……」
「あんたの中の宴会ってなに?殺し合い?」
レミリアは呆れた感じで言うと、席を立った。
いつの間にか昼食は食い終わったらしい。空になった食器が置かれっぱなしになっている。
レミリアは俺達に背を向けて、自室の方へと歩き始めた。
「ま、宴会ってあれでしょ?夜でしょ?なら私は一休みさせてもらうわね」
「いえ、『宴会は五時』からスタートらしいです。更に、首謀者の俺達は準備をしないといけないらしく……移動、準備の為に二時間ほど早く出なければなりませんね」
その言葉に反応を示したのは、メイド長の咲夜だった。
「なっ……いま何時よ?」
「はあ……12時55分ですね」
「あと二時間から三時間ちょっと……?ちょっと待って?それって料理とか酒とかは」
「ん?えーと……」
そんなこと書いてあったかなぁ?どれどれ……。
あー、書いてあった。
こんな重要なもんを紙の端なんかに書くんじゃねぇよ……ふむ。
「食料関係は彼方が揃えるみたいです。ですので、俺達は酒を持っていく係に……」
「……まずい」
え?まずい?
なんだろう、嫌な予感が……。
「どうしたの咲夜?お酒なら酒蔵庫にあったと思うけど」
様子のおかしな咲夜に、レミリアが首を傾げて
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ