異変終了ー日常ー
Part15 不幸の黒と宴会の罠
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合、空中に浮遊すると、いつか宇宙空間まで飛んでいくしな。
さて、そんな事はどうでもいいとして……。
「大丈夫です。あぁ、新聞ありがとうございます」
新聞を受け取り、中身を見た。
えーと、なになに?
【紅霧異変の全貌!!
今回、私射命丸は、紅魔館に住む人間の有波 布羽化さんにインタビューを試みました!
今回の異変の首謀者は、吸血鬼のレミリア・スカーレット!
そしてそれに従う、暴力メイドの十六夜 咲夜。情弱魔法使いのパチュリー・ノーレッジ。我儘吸血鬼のフランドール・スカーレット!】
おいこら待て。
なんだこれ、序盤にして既に言ってもない事が書かれていやがる。
確かに、
『咲夜さんに命令されて』
『喘息で倒れたパチュリーさんを』
『フランさんの遊びに』
とは言ったが、誰も『暴力』『情弱』『我儘』なんて言ってねぇぞ!!
「射命丸さ……!!」
横を見てみるが、既に射命丸はいなかった。
黒い羽が宙を舞っている。
ふむ、新聞を配りにいったのか。
なら俺も仕事に……
「……ああぁぁぁあああ!!!!」
ヤバい!あのデマ新聞がばら撒かれたら俺が終わる!
咲夜やパチュリーに殺される!!危険度No.1の咲夜さんは一番怖い!
「射命丸ゥゥゥゥウウウウ!!!」
速度を100に!追いついて新聞を……
「有波!!」
背後から聞こえる声。
慌てて振り返ると、そこにはメイド服に身を包んだ銀髪のメイド……咲夜が立っていた。
「どこに行く気よ、もう窓掃除は……ん?何よ、これ」
咲夜は足下に落ちていた紙を拾った。
……あれ?あの紙って……いやいやまさか、あの新聞は俺の手元にある。あれはただの似ている紙だ。うん。
「えーと、なになに?紅霧異変の……」
なんか読んだ事のあるフレーズだが、間違いだ。
違う。
俺の手元に新聞はあり、俺は一枚しか手渡されていない。
二枚もあるわけ……。
紙を読んでいる咲夜の手が震えている。背中からスタンドっぽいのも見える気がしてならない。
……えーと、まさか……。
「有波?何なのコレは?」
「あンの野郎!新聞を落として行きやがったな!?もう二度と『清く正しい射命丸』なんて呼ばねェ!!!」
いつの間にか咲夜の両手に構えられた銀のナイフが、太陽の光で輝く。
咲夜さんは笑っている。主に口だけ。
目は悪鬼の如く……。
「生命力を100に!!」
「何なのこれは!」
ナイフは最初に右手へ突き刺さった。
次に左手、両足、心臓部へと突き刺さっていく。
痛みはあり、是非とも絶叫したい所だが、今は弁解の方が先だ。
「ち、違うんです。あの天狗
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