マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0910話
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ういう意味では交流区画で使っていた商品の類の大部分を駄目にし、そこにいたおかげで怪我をしたり死んだりした他の世界の被害の方がかなり大きいだろう。
特に各世界から代表的な意味で交流区画にやって来ているのだから、相応に優秀な人材であるのは間違いないんだし。
それを思えば、突然襲撃された事に他の世界が怒ってもしょうがないか。
となると……
「向こうの世界に侵攻する時は、他の世界の部隊も引き受ける必要があるな」
「そうなるかと。不幸中の幸いだったのは、まだマブラヴ世界の住人をホワイトスターには受け入れていなかった事ですね」
「……そういう意味では、本当に助かったな」
オーストラリアの首相であるアンディー、レモンと仲のいい夕呼、社、俺と親しい崇継、恭子辺りは以前から何度かホワイトスターに行ってみたいと、それとなく言われていたのだ。
もしその面子が来ている時に今回のような出来事があったとしたら、マブラヴ世界はどうなっていたことか。
いや、だからといって別の世界の住人ならどうなってもいいという訳ではない。
だが他の世界では俺達が関わるような騒動も一通り終わっており、いわゆる安定期に近い状態になっているのに対し、マブラヴ世界はまだまだBETAとの戦いが続いていて、それどころではない。
そんな状態で世界第2位の国力を持つ国家の首相や、あるいは世界第3位の国力を持ち、更にはオルタネイティヴ4を勧めていたりする国家の重要人物達が死んだりしてしまったら……向こうでは酷い混乱に陥るのは間違いなかった。
それを思えば、確かにレオンの言葉通りに不幸中の幸いだったのだろう。
「それと、こっちに侵攻してきた勢力に対して逆侵攻するのはいいけど、そのマブラヴ世界に関しても放っておく事は出来ないわね。向こうは向こうで、シャドウミラーという存在がいるからこそ人類が優勢になりつつあるんだから」
「……だろうな。確かに向こうの世界に集中しすぎてマヴラヴ世界の方でBETAに押されるようになっては意味が無い、か」
「俺としてはBETAよりも生身の人間相手の方がいいのだがな」
今まで黙っていたムラタがそう告げる。
交流区画が襲撃された時、ムラタは生身で獅子奮迅の活躍をした。
……まぁ、あの狭い場所で特機のトリニティゲインを使えという方が無理だし、小回りの件を考えても生身で戦ったのは正解だろう。
事実、気を習得したムラタは一騎当千の如き戦いを繰り広げ、ゴブリンやオークと言ったモンスターや騎士、兵士の多くをその刃に掛けているのだから。
こっちの被害が100人くらいで済んだのはムラタの働きが大きな理由なのは事実だった。
「取りあえず向こうを攻めるのにしても、あの門の周辺くらいは確保しておく必要があるだろうな。シャドウミラーとし
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