第1巻
《最も古き英霊》×《最も古き神》
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)》がいても理論上は可笑しくないのではないか?と思った訳だ。二つの前世持ちで二種類の『アンセスタルアーツ(源祖の業)』を使う《救世主》が存在する可能性はあるのか。この仮説を実証する者は未だに現れていなかったが、その理由としてもう一つの仮説があった。
人の魂は、転生するのに数千万年の時を要すると考えられている。それだけ途方もない時を経ても、摩耗する事なかった英霊の魂だけが転生出来るともとなれば、二度の転生を果たした魂は、一億年近い悠久の時を越えてなお、不滅だったという事だ。そんな巨大な魂が果たして人という器の中に存在しえるだろうか、恒星級の天体や神話世界の幻獣に宿るならともかくという冗談な話のような感じである。二度の転生を果たした《救世主》がもし実在したら、そいつは人ではなく神代の御代から存在するドラゴンのようで全てを創造した黒鐵様のような力を持つ者。
「という事で二つの前世持ちが珍しい事に代わりはないが、既に力を発揮させているのが零達也様と織斑一真様という事。そして俺も二つの前世持ちでありながら、二つの力を使えない代わりに創造神黒鐵様の力を自由自在に使用可能。それも三つ目の記憶である創造神黒鐵様の分身体、一億年以上魂が滅びなかった持ち主はこの世で三人だけ」
「その通りよ、やはり創造神黒鐵様のお力を持っているのはこの学校ではあなたしかいないけど、巨大グループの社長と異端者とドウターを倒せる力を持つ総司令官。今まで歴史でも誰一人いなかった存在」
実際俺は創造神黒鐵なので分身体と言っているが、零達也も織斑一真も同一人物である事を知っているのは蒼い翼とソレスタルビーイングしか知らない。怪物呼ばわりされたとしても、俺には仲間や相棒達がいる訳だ。ここで語られた創造神黒鐵の頭脳と戦闘スキルを持つ二人とされているが、俺はその両方を持つ者とされている。
「それで?俺はこれからどうされるおつもりで」
この世に三人しかいない神皇帝だからか、珍しいサンプルとしてかマッドサイエンティストに解剖でもされるのかと一瞬思ったが、これまで一度もなかったからな。
『一応そのような仕打ちは一度もなかったわよ?一真』
『ティアマット、相棒の名前を間違えるんじゃねえよ。今の相棒は灰村諸葉だ』
『ごめんね、まだ慣れなくて』
『いいさティア。お前らは別に諸葉じゃなくて一真のままでいいぞ』
そう心に念じたら流石は一真の旦那だぜとか器がデカいとか言っていたけど。
「どうもしないわ。将来有望な生徒が入ってきたなって喜ばしいだけよ。この学校で存分に学んで、大成して頂戴。この学園の創設者は零様だもの、白騎士機関に入るの良しだから。私は魔女だけど、あなたは今後色んな人に見られると思うわよ」
「分かってますよ。ホ
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