暁 〜小説投稿サイト〜
ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
追憶の惨劇と契り篇
47.祭典の真実
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としては、放課が終わって授業ぐらい始まっててもおかしくないはずなのにだ。
夢の中で経過した時間と現実の時間はイコールにはならない。それはわかっているつもりだった。しかしいざ自分の身に降り注いでみると少し気持ち悪い感覚が襲う。
「そういえば、彩斗って誕生日いつだったっけ?」
目の前の席に座っている綾が突然訊いてくる。いや、違うか。彩斗にとっては突発的な話だが綾たちには普通に流れとした会話なのだろう。
「俺は、十二月二十日だよ」
大きな欠伸をしながら答えた。
「結構私と近いんだね」
反応したのは綾ではなく柚木だった。
「そうなのか」
この流れなら誕生日を訊くのが普通なのかもしれない。しかし別に人の誕生日をわざわざ祝うような性格ではない彩斗なので適当に話を流す。
「柚木ちゃんは誕生日いつなの?」
代わりに志乃が問う。
「私は十二月二十五日だよ」
それは言わずとも知れたクリスマスだ。とても覚えやすい誕生日だな。しかしながら誕生日と何かしらのイベントであるお正月やクリスマスなどと被っている子供は、誕生日プレゼントなどを一緒にされがちである。かくいう彩斗もクリスマスに近いということで小学生などの頃はプレゼントを一緒にされたものだった。
「なんかめでたいな」
「そうだね。じゃあ今年のクリスマスにクリスマスパーティーと柚木ちゃんの誕生日会やろうよ」
なぜかテンションが高くなっている志乃にどんな顔をしていいのかわからずに動揺している柚木。
すると彼女を助けるように授業の開始を告げる鐘の音が鳴り響いた。志乃と綾は自分の席へと戻っていった。
彩斗は再び授業を聞かずに眠りにつこうとすると隣の座っている少女は、小さな声で呟いた。
「今日の放課後付き合ってちょうだいね」
彩斗は、少し動揺したが彼女の真剣な表情を見て頷いた。
太陽が水平線の彼方へと沈む準備をすべく徐々に高度が下がっていた。それでも太陽の光は眩しく彩斗には忌々しいものだった。
少しでもその陽光にあたる時間を避けようと建物の影を通る。しかし建物がない区間では受けることしかできずに本当に嫌になってくる。
だが、家への帰り道なのだから仕方がないことではある。
「この辺りでいいかな」
前を歩いていた柚木が突然立ち止まった。
彩斗も無言で立ち止まって彼女と向き合った。そこからどれだけの時間が経過したのだろうか。
いいにくい話なのか中々口を開こうとしない。その間がこれから彼女がどんな話をしようとしているのか言わずともわかる。きっと昨日聞けなかった吸血鬼に関することであろう。
「別に無理に話さなくてもいいぞ」
「え……」
「俺は吸血鬼のことな
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