プロローグ
[2]次話
吉川優。高校1年、16歳。
時は5月。教室で一人。
俺は入学式の時、不幸なことに事故にあった。もう5月だから仲良しさんグループはできていて俺は一人浮いていた。
「ねぇねぇ、あの人なんか怖くなーい?」
「中学校のときいろいろ問題起こしてたらしいよ?」
すでに変な噂がたっていた。べつに問題なんか起こしたことはない。こんな顔で生まれたくて生まれたわけではない。神様はひどいもんだ。
そんな時、一人の女子が近くに来た。黒髪でスタイル抜群、しかも美人。そんなパーフェクトガールが俺になんのようか知ったことではない。
「吉川君… だよね?」
やっぱり話しかけてきた。でも、思ったより礼儀ただしかった。ねぇ、あんた吉川よね―とか言ってくるのかと思った。
「なんか用か?」
ちょっと冷たすぎたかもしれない。彼女は苦笑しながら言った。
「たいしたようではないんだけどね… 放課後もし暇だったら一緒に入ってほしい所があって」
おいおい、待て待て。いきなりデートに誘われたっ?!パネェ。パーフェクトガールの対人力パネェ。
「お、俺か?別にいいけど、こんなやつと歩いてたら変な目で見られるぞ?」
笑いながらいった。
「そんなことないよ! じゃあまた放課後―」
キーンコーンカーンコーン。チャイムが鳴り響く。
「吉田くーん!」
あ、来た。パーフェクトガールさん。そういや名前聞いてなかったな。
「お、おう。どこ行くんだ?」
グゥー。お腹がなった。
「ご飯食べにいこっか」
彼女は笑顔で言った。それが俺と彼女との“出会い”そして憧れのリア充ライフの始まりだった。
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