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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第十四話 斎藤中尉!!サッカーも書いてみた!!その九
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「さもないと日本は大変なことになってましたね」
「それこそ」
「そういうことだ、日帝衆は確かに半島再併合を目論んでいるが」
 それでもだというのだ。
「薬でもあるのだ」
「むしろ薬の部分が大きいですね」
「何だかんだで」
「そんな無茶をしようとしてますけれど」
「正義ではあるんですよね」
「正義は一つではない」
 このことを書く作品でもある、この作品は。
「百人いれば百人の正義がありだ」
「俺達には俺達の正義があり、ですね」
「日帝衆には日帝衆の正義があるんですね」
「人間の世界は正義と正義の衝突なのだ」
 正義と邪悪の衝突ではなく、というのだ。
「その二つの商取るだからだ」
「それで、ですね」
「俺達も正義」
「正義は勝つって言っていいんですよね」
「色々言われてますけれど」
 勝てば正義だの言って好き放題やる連中だがそれでもなのだ。
「俺達はですよね」
「正義ですから」
「全く、どいつもこいつも理解してなくて困ります」
「ヒーローは孤独ですよ」
「その孤独な君達にまた団体で戦ってもらう」
 前回の野球の時と同じく、というのだ。
「サッカーでな」
「十一人で、ですね」
「戦うんですね」
「そうだ、全秋と同じくだ」
 このことが重要だった。
「君達のクローンと共にな」
「あのイーーーーーッて言う連中ですね」
「全身黒タイツに覆面の」
「そのままどっかの戦闘員だろっていう」
「あの連中ですね」
「そうだ、その彼等とだ」
 今回も、というのだ。
「共に戦ってもらう」
「何か完全に戦闘員共を従える悪の怪人なんですけれど」
「そこ何とかなりません?」
「俺達怪人じゃないんですから」
「ヒーローなんですから」
 それで戦闘員達を従えるのはどうかというのだ。
「何ていうかその」
「ヒーローっぽくいきたいんですけれど」
「そこが何とか」
「手配出来ないですか?」
「戦闘員が嫌ならばだ」 
 それならと返してだ、悪田部は戦闘員達にしか見えない自分達のクローンを従えることを嫌がる彼等 にだ、こう言ったのだった。
「モビルスーツでどうだ」
「その外観にして、ですか」
「従えろっていうんですね」
「じゃあ白いのですね」
「あれですね」
「緑だ」
 悪田部は期待する二人に冷酷そのものの声で答えた。
「緑のあの伝説のモビルスーツだ」
「あの、それ戦闘員と変わらないですよ」
「そのモビルスーツですと」
 二人は眉を顰めさせて彼等に返した。
「緑の雑魚でしょ」
「あえて名前は言わないですけれど」
「雑魚じゃないですか、そっちも」
「戦闘員と同じですよ」
「そうか、なら今回は仕方ない」
 それこそとだ、悪田部はまた言ったのだった。
「戦闘員のままだ」

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