暁 〜小説投稿サイト〜
大陸の妖精
妖精女王の明日
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た声で言い放つ



アルト「ここで暴れればエルザは戻ってくんのかァ!!!!」


ナツ「!!!」


アルト「ここで派手に暴れて!!そこに建てられた墓ぶっ壊せば!!!エルザは帰って来てくれんのかよォオ!!!!」


叫ぶアルトの目には徐々に涙が浮かびあがる



アルト「本当は皆もお前と同じ気持ちなんだ・・・エルザの無事信じてんなら・・・こんな見苦しい真似すんじゃねェよ」


ナツ「アルト・・・」


アルトの叫びを聞いたナツは全身の力が抜けたように、ダランと手足を垂らす


そしてアルトが胸倉から手を離すと、ナツはその場に座り込む




そんな光景を涙を流しながら見つめるエルザ




エルザ「(私は・・アルトの・・皆の未来の為に・・・なのに・・・これが皆の未来・・・残された者たちの未来・・・)」


エルザの目の前にはアルトたちが大粒の涙を流す光景が広がっていた



エルザ「(頼む・・もう泣かないでくれ・・私はこんな未来が見たかったのではない・・・私はただ・・・みんなの笑顔の為に・・・)」


顔を覆い、泣き崩れるエルザ




『やめてくれ・・・私は・・・こんなの・・・』





◆◇◆◇◆◇◆◇


エルザ「!!」


エルザの意識が覚醒する


目の前には満天の星空が果てしなく広がっていた



エルザ「ここは・・・!?」


状況が飲み込めず動揺するエルザ


しかし、そんな感情はこちらに近づいてくる声と足音にかき消された



ナツ「エルザーーーーー!!!!!」


ルーシィ「よかったぁ!!!無事だった!!!!」


グレイ「どれだけ心配したと思ってんだよ」


ショウ「姉さーーーん!!!!」



エルザ「ど・・・・どうなってるんだ?生きているのか?私は・・・」


すぐさま手のひらを天に掲げ、自分の体が本当にあるのかを確かめるエルザ


同時に、エルザは自分がある男に抱きかかえられている事に気づく



エルザ「アルト・・・お前が私を・・・?」


アルトは押し黙ったまま、エルザの問いに答えなかった



エルザ「(あの魔力の渦の中から私を見つけたと・・・?な・・なんという男なんだ・・・)」


するとアルトは抱きかかえていたエルザをそっと水の上に置く


そして俯いたまま話す



アルト「同じだよ・・・」


エルザ「え・・・?」


アルト「俺たちだって・・・エルザと同じなんだ・・・俺は・・・仲間であるエルザにずっと生きててほしい、ずっと傍にいてほしい」


自然と声が震え
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ